フリーランスの独立マニュアル |
【 独立準備2:自営計画を立てる 】 |
▼連載のバックナンバー:
【連載】フリーランスの独立マニュアル 目次へ
【 独立準備2:自営計画を立てる 】
【1】“計画倒れ”に終わらせない!
【2】売上と利益の関係を理解する
【3】毎月の固定費を算出しよう
経費は2つに分類されます
「自営計画書」の作成手順のその2では、「経費」を算出します。経費は、大きく分けると次の2つに分類されます。
■経費の種類
固定費 | 家賃や水道光熱費等、売上に関係なく、毎月発生する費用です。 |
変動費 | 売上の増加に比例して発生する費用です。 |
フリーで仕事をする場合は、自宅を事務所にするケースが多いため、家賃や水道光熱費、通信費等は家事関連費となり、その一部が必要経費となります。
ここでは、仕事をしなくても毎月出ていく費用を「固定の生活費」として、最低必要となる金額を計算しておきます。
毎月の固定生活費を計算
![]() |
毎月の生活費にいくらかかるか、試算してみましょう! |
それでは、一定の収入が保障されたサラリーマン生活からフリーになるとどうなるか…。お給料のように、毎月決まった日に決まった金額が、銀行口座に振り込まれることはなくなります。そこで、毎月どのくらいのお金があったら、今の生活を維持できるのか。その「金額」を、しっかりと把握しておくことが必要となります。
以下の表で、毎月最低必要となる費用、つまり固定費となる「生活費」を概算してみて下さい。
費用項目摘 要金 額
※事務所を借りる場合は、それらにかかる費用は全て固定費として計上します。
以上は、毎月支払っている固定費及び最低生活費の予算金額となります。自宅を事務所にして仕事を行う場合は、この固定費が最低限稼がなければならない金額となります。
経費には、これら「固定費」と仕事をすることで費用が増える「変動費」とがありました。固定費の項目の中で変動費となるのは、通信費、消耗品費、交通費、交際費等です。稼動すれば、それだけ増えていく費用です。この他、開業するにあたり、仕事に必要となる用具、什器備品、パソコンに関する費用等も、予算として概算しておきましょう。
毎月の経費、固定費、最低生活費を算出したら、次のステップへ進みます。次号では年収の目標を立て、どの位の売上があれば、どのくらいの「利益」が出るのかを計算します。
ガイドおすすめ書籍
家 賃 | 家賃、管理費 | |
食 費 | ※予算金額として。 | |
水道光熱費 | 電気、ガス、水道代 | |
通 信 費 | 電話代、インターネット関連費 | |
消耗品費 | ※予算金額として。 | |
交 通 費 | ※予算金額として。 | |
交 際 費 | 友人との飲食代等。 | |
保 険 料 | 生命・損害保険、自動車保険等。 | |
その他 | ローンや借入金の返済他。 | |
合計金額:毎月の固定生活費 |
![]() | 一歩踏み出す前に9割が決まる! 「フリーランスの独立マニュアル」の内容を収蔵。会社を辞める前に、独立する前にぜひ読んでいただきたい「独立成功への教本」です。独立準備から独立1年目をどうクリアしていくかへ絞り込んで、細かく解説しています。 ⇒詳しくはコチラから |
>> 次号 「自分の年収は、自分で決める」へ
>> 【連載】フリーランスの独立マニュアルの目次へ
■関連記事・リンク集
・フリーランス・個人事業の始め方マニュアル
・独立開業へステップ by ステップ
・フリーランスの独立・開業手続
・初めての青色申告ガイド
・クリエイターのための自営学