スモールビジネス成功のセオリー90!
 著 者:射手園 達一
 出版社:光文社
 体 裁:単行本: 221 p
 サイズ(cm): 182 x 128
 出版社: 光文社
 ISBN: 4334974112
 発行日:2003/08/23
  
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在米の著者のアメリカでの実体験がベース

本書は、ロサンゼルスの若手経営者の集まり「一旗会」のウェブサイトに連載された、代表の射手園達一氏の連載Management Tipsの記事をわかりやすく再構成したものです。

世の中には起業ノウハウの類は、溢れています。でも溢れるノウハウは、手続き、事務処理の話ばかり。これは「結婚したい」と言っていう人に、婚姻届の書き方を教えるようなものです。

「起業したい」という人が知りたいのは、手続きではありません。“ビジネスの作り方”です。本書は、こうした要望に応える具体的な方法や心得が90も盛り込まれています。

なお、本書は在米の著者のアメリカでの実体験をもとにしています。ただ内容の大半は日本で起業を考える方にも役立つ内容です。さらに、会社勤めのビジネスパーソンにも示唆を与える内容です。

好きなことで起業?儲かることで起業?

本書で強調している「好きなことで起業」には100%共感します。実はこれ、賛否両論あるのです。ある人は「起業するなら好きなことをやるな。失敗する。儲かることをやれ」と言います。

でも、私は好きなことが出来ないくらいなら、リスクをとってまで起業する価値は無いと考えます。万一、失敗しても「まぁ、好きなことが出来たから…」と笑って言えなければ、やってられません。

それに普通は、“好きなこと”でなければ、鼻が利きません。だから、好きなことをやらないと“儲かること”も見えず、結果、儲けることができないのです。

確かに、世の中を見渡せば、誰が見ても儲かりそうなこともあります。ただ、そういうことにはみんなが集まってきますので激戦区です。

だから儲かりそうなことを始めると、結局「自分は儲からない」ということになるのです。

起業のしかたを天才に学ぶな

そもそも「儲かることをやれ!俺もそれで成功した!」などと言う人は、天性の起業家なのだと思います。どの世界にも天才がいるように、起業家の世界にも生来の起業家がいます。

そういう人は、どんなことでも大成功させてしまう力を持っています。だから、たとえ自分が好きでないことでも、儲けのポイントに関する鼻が利き、儲けてしまうのです。

ただ、そういう人も「起業そのものが好き」と言えます。結局、彼らとて、好きなことをネタに起業しているのです。

これは起業に限らず注意しなければならないことですが、天才の書いた本や、ノウハウを、そうでない人がマネしてはいけません。例えば、天才の書いた、勉強の本などを読むと、「教科書は丸暗記せよ」などと、凡人には不可能なことが書いてあります。

これは起業の世界でも同じです。起業家として天性の素質があるなら別ですが(そもそも天才は、他人にノウハウを求めません…)そうでない人は、天才のマネをすべきではありません。

起業にお金をかけるな

もう一つ共感できたところがあります。それは「お金をかけずに起業しよう」というところです。実際、潤沢なお金があれば、誰がどうやったって、そこそこの成功は出来ます。

ただ、お金があると工夫も努力もしないので、だいたい失敗します。こうした事例は、ネットの世界には、枚挙にいとまがありません。一時期、ネットの世界に大企業がどんどん参入しました。でも資金力だけにモノを言わせて参入した企業は、ほとんど消えました。

生き残っているのは、今でこそ大企業ですが、当時は新参の企業ばかりです。要するに真剣さが違ったのです。

もちろんすでにお金があるなら、たっぷりお金をかけて起業すればいいでしょう。そうすればチャンスが広がります。違ったおもしろさもあるでしょう。

一番いけないのは、お金にとらわれることです。お金があるからと怠けたり、反対にお金が無いことを理由に、行動を先延ばししたり「自分たちはこんなモノ」と制約をつくってしまうことなのです。

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