フリーランスの独立マニュアル |
【序章2:フリーに必須のビジネススキルとは?】 |
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【序章2:フリーに必須のビジネススキルとは?】
【1】「自己管理能力」を身につける
【2】「コスト意識」を持とう!
「財務管理」の基礎知識を勉強する機会は、 そうそうありません。そのために、お金にまつわる管理は、苦手な方が多いと思います。それだけに重要です!
コスト意識を持とう!
サラリーマンから独立して最初にする勘違いは、銀行口座へ振込まれた「売上」を「手取りの給料」と同じように、全て使えるお金(=利益)と考えてしまいがちなことです。“そんなバカなぁ”と思われた方。それが、意外にもそうなんです。例えば、下図のように、同じ30万円が振込まれても、そこには大きな違いがあります。会社員の場合は、手取り金額(支給金額-税金、保険料等は控除済み)だから、全て自由に使っても大丈夫です。しかし、フリーランスの場合は、30万円は「売上」です。その金額から、経費を差引いたものが「利益」(→自由に使える額)となります。
さらにその利益から、所得税、住民税等の税金や国民健康保険料、国民年金等を支払わなければなりません。独立前の所得レベルを維持するには、少なくとも貰っていた給料の1.5倍以上の売上が必要になる、と言われるのはこういった計算からです。
※所得税は、通常差し引かれて(源泉徴収されて)支払われます。
忘れがちなのが、自分の時間経費
経費とは、売上をあげるために使う費用のことです。個人事業の必要経費の項目には無いために、忘れがちな経費があります。それは、自分が稼動した時間経費(=自分へのお給料)です。自分の時間経費は、外部へ支払をするわけではないために、どうしても計算に入れず、忘れがちになります。しかし、この経費がしっかり回収できなければ、自分のお給料は限り無く“ゼロ”に近くなります。仕事の値段を決める時、または受注金額が妥当なものかどうかを検証するには、自分の時間単価を目安として設定しておくことが必要です。
計算方法は、目標年収額あるいは職種の標準年収額から割り出していきます。コスト意識は、この自分の時間単価をどう有効活用するか、ということにもなります。
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