「資金繰り表」を作ろう!
それでは、「資金繰り表」の作成手順を、私が使用しているフォーマットをサンプルにしてご説明します。エクセル等の表計算ソフトで作成して、計算式を入れておくととても便利です。金額を入力するだけで、自動計算してくれます。フォーマットは、特にこうでなければいけないというものではありませんので、仕事内容に合わせて分かりやすい形式で作ってみて下さい。
■資金繰り表の作成例
■資金繰り表の作成手順
- 「支出」欄へ、毎月支払う経費(固定費)を事業経費と生活費に分けて入力します。各経費は、予算額です。
★経費予算の組み立てが甘いと思わぬ資金不足を招くので、モレなく余裕を持たせて計上することがポイントです。 - ローンの返済や、積立貯金をしている方は、「財務支出」欄へ、その金額をそれぞれ入力します。(→借入金返済/→預金預入)
- 「前月繰越し」欄へ、手元現金と事業用通帳の残高の合計金額を入力します。
- 「収入」の売掛金回収欄へ、入金予定の売上額を該当月に入力します。
- 売上に対して経費が発生(外注への支払等)したら、「支出」の事業経費欄へ入力します。
- 事業資金を借りたり、個人用の預金口座から引出して事業用に使った場合(事業主借で経理処理したもの)は、「財務収入」欄へ、その金額を入力します。
- 計算式:「前月繰越」+「収入」-「支出」+「財務収入」-「財務支出」=当月残高(→次月へ繰越)
支出予算額を1年分入力し、次に現在確定している収入予定額を入力すると、各月末の現金の過不足が一目瞭然になります。
各月末の残高を眺めて、楽しくなるかぁ~、寒くなるかぁ~は売上次第! しかし、一目で全てを見渡すことに意味があります。今年の売上目標まであとどの位とか分かれば、やる気が出るというものです。また、このままでは前年割れ、営業しなくては、と早めに察知して次の行動につながります。
「資金繰り表」は、仕事を数字でつかむ感覚を身につけ、営業目標を明確にしてくれる優れものですので、是非、活用してみてください。
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