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ブランドは経営を変える。 ブランドと経営2003(4ページ目)

ブランドは経営課題である。ブランドが経営に果たす役割についてガイドが思うところをお話します。

執筆者:桑畑 穣太郎

ブランディングの基本視点

私は「マーケティング&ブランディング」というテーマでコンサルティングを行っているが、どの企業に直面しても、良い部分とそうでない部分が両方見えてくる。

完璧に善循環している企業もないし、完璧な悪循環に陥っている企業もあまりない。つまり、その中間にあるということだ。

先ほどの循環図をヒトの体に例えれば、部分的に腫瘍があり、逆にいえば良好な部分もあるということになる。

通常はブランドの理想像を描いた上で、解決すべき課題に優先順位をつけてベターな解決策を実行していく。

1.良い部分を伸ばして、循環速度を速める。
2.腫瘍を少しでも取り除き、循環を取り戻す。


大きく分けるとこの2つの基本視点がなり、時間・経営資源・顧客価値・収益性・企業風土などの頃合を図りつつ、2つの視点のどちらか、もしくは両方の視点を同時に活用して解決策を実行している。

真のブランディングとは、ブランド経営の達成にあると私は考える。
狭義のマーケティング(商品・リサーチ・コミュニケーションなど)も依然として重要だが、それだけでは片付かない。
むしろ経営に「マーケティングサイエンス」や「ブランディングアート」を浸透させること。それが本質なのだ。

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