マーケティング/マーケティング事例

新時代の戦略:コ・クリエーションとは?(2ページ目)

現代は商品やサービスの差別化が難しい時代となりました。それでは企業はどのようなマーケティングで対応すればいいのでしょうか?新たな時代の新たなマーケティング戦略に迫ります!

安部 徹也

執筆者:安部 徹也

マーケティング戦略を学ぶガイド

新時代のマーケティング戦略、コ・クリエーション戦略とは?

企業は顧客と共に経験価値の創造に努めることにより真の意味で差別化を図ることができる。
企業は現代の差別化することが難しい時代に真の意味で自社の商品やサービスを差別化したいと考えるならば、これまでの商品やサービスを顧客に販売するという考え方を捨て去らなければいけません。

これからは、企業は製品やサービスそのものを提供するのではなく、顧客が商品やサービスをプラットフォームにして、顧客独自の価値を実感できる経験を提供する必要があるということです。商品やサービスをプラットフォームとして経験価値を提供することにより、顧客は真に望むものを手に入れることができるので、この点でライバル企業との差別化を実現することができるということになります。

顧客は商品やサービスそのものを望んでいるわけではありません。顧客が真に求めているのはその商品やサービスを利用することによって得られる体験やベネフィットです。顧客は商品やサービスを利用することによって、自分らしさを追究したり、表現したいと思っているのです。

これを商品やサービスを通した自分らしさの表現を、企業と顧客が2人3脚で行うことによって経験価値がコ・クリエーションされ、その企業の提供する商品やサービスは唯一無二のものになると言えるのではないでしょうか。

顧客と共に経験価値を創造してコ・クリエーション戦略を推し進めている企業として真っ先に頭に思い浮かぶのはディズニーリゾートです。ディズニーリゾートでは確かにディズニーランドやディズニーシ―などのアミューズメントパークを提供していますが、ディズニーリゾートが提供したいのはアミューズメントパークではありません。アミューズメントパークをプラットフォームにした顧客の経験価値そのものなのです。ですから、来園者はディズニーリゾートを訪れた時に、それぞれ思い思いの活用で独自の楽しみ方を追求していきます。顧客自身がディズニーリゾートというプラットフォームを利用して企業と共に自分らしい経験価値を創造することができることがディズニーリゾートが多くの人を魅了してやまない所以なのではないでしょうか。

あなたの会社も顧客の支持を受けたいのであれば、商品やサービスをただ販売するのではなく、顧客と共に経験価値を創造していくコ・クリエーション戦略を検討してみてはいかがでしょうか?

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