現代は商品の差別化が難しい時代

シーフードヌードルに沸騰した牛乳をかけて食べるという調理法は顧客の経験価値を向上させる。
現代ではあらゆる業務をアウトソースすることが可能になり、商品やサービスの差別化が難しい時代になっています。たとえば、爆発的にヒットを記録しているアップルのiPodなどは自社で生産することなく、外部の工場で生産されています。つまり、iPodでさえ、バリューチェーンの中でデザインとマーケティング以外は差別化することができないということになります。

それでは、このような時代に企業はライバル企業に対して競争を優位に展開していくためにどのような戦略を実施していけばいいのでしょうか?

一つの答えは、現代の顧客の特徴を捉えることによって導き出されます。

その現代の顧客の特徴とは、商品やサービスを自分なりに再構築して利用するということが挙げられます。企業が想定する利用法のみでなく、自分なりにアレンジして商品やサービスを活用するということです。

以前、日清のシーフードヌードルに沸騰した牛乳を加えて食べるとおいしいという調理法が一部の消費者の間で流行しているという記事をお伝えしましたが、将に今や消費者が企業の想定外の活用法を見出して、新たな経験価値を創造しているのです。

そして、インターネットの発達と相まって、自分独自の商品やサービスの活用法のネットを介して不特定多数に発信し、他の顧客と情報を共有することができるようになりました。その情報を企業が捉え、顧客の新たな経験価値を踏まえた商品やサービスを開発に活かしているというわけです。

このように顧客の声を聞いて、マーケティングに活かすということはこれまでも多くの企業が実践してきましたが、これからは、それを超えて企業は顧客と共に経験価値を作り上げていく必要があります。この考え方は経験価値のコ・クリエーションと呼ばれ、今後企業の商品やサービスの差別化にとって重要な鍵を握っているのです。

新時代のマーケティングに相応しいコ・クリエーション戦略とは?次ページでお伝えします!