マーケティング/マーケティング事例

マーケティング2005年話題の人に聞く!(2ページ目)

マーケティング分野2005年話題の人はこの人!2冊の著書とメルマガなどを通して「マーケティング脳」を提唱されている佐藤義典氏に全てのビジネスパーソンが身につけなければいけない習慣について伺いました。

安部 徹也

執筆者:安部 徹也

マーケティング戦略を学ぶガイド

なぜマーケティング脳が必要なのか?

マーケティング脳を鍛える
佐藤氏の著書でマーケティング脳が鍛えられる
ガイド:
それでは次に伺いたいのはなぜそのようなマーケティング脳の考え方をビジネスパーソンは身につける必要があるのかということなんですが。

佐藤氏:
企業活動って基本的にお客様に喜んでいただいた上に利益を出すことじゃないですか。これらの利益の源泉になる売上を上げる活動は全てマーケティングに繋がるんです。つまりマーケティングは企業活動の根幹なんです。ただこれがあまりみなさん理解されていないし、実践もされていない。だから全てのビジネスパーソンにこの考え方を理解いただきたいと思っているんです。

ガイド:
全てのビジネスパーソンということは販売・営業部門だけでなく、管理部門もということでしょうか?

佐藤氏:
そうですね。たとえば、経理部門でも顧客対応というものがあるわけで、顧客視点に立って請求書をタイムリーに送るとか、請求書に顧客の興味を引きそうなチラシを同封するということができると思います。私自身ビジネス上請求書をいただく立場にありますが、これを自分の方から請求書を送ってくれと連絡するだけでも大変な手間になるんです。このように非常に簡単なことではありますが、マーケティング視点に立った行動を実践すればより顧客満足度の向上に繋がり、売上の拡大に寄与する訳です。

どのようにすればマーケティング脳が身につくのか?

ガイド:
経理部門で顧客視点に立った活動を行っている企業は非常に稀な存在であるだけに佐藤さんの提唱するマーケティング脳を全社的に導入すれば大変強力な差別化に繋がりますね。さて、最後になりますが、このような全てのビジネスパーソンに必要なマーケティング脳はどのようにすれば身につけることができるのでしょうか?

佐藤氏:
一番大事なのは自分がある商品の購入した時、あるいは購入を断念した時に、「なぜこの商品を買ったのだろう?」とか、「なぜこの商品を買わなかったのだろう」という本音を探っていくことです。商品を買ったということはその商品が持つベネフィットや販売プロセスに納得したということですし、商品を買わなかったということは、広告、製品、価格などのマーケティングプロセスのどこかに購買障壁があったというわけです。それらの分析を通じて自分のビジネスにフィードバックするする習慣を身につけるといいと思います。


また、他にも新聞の中刷り広告などで、「このメッセージは誰に向けられたものだろう?」「このメッセージで売れるのだろうか?」「自分だったら買うのか?買わないのか?」ということを考えるのもいい練習にはなると思います。ただ、先ほど申し上げたとおり、自身の購買行動分析を自分のビジネスに応用するには基本的なマーケティング理論の背景が必要になります。そういった意味でまずは私の著書やメルマガで基本的なマーケティング理論を身につけていただくといいんじゃないでしょうか。(笑)

ガイド:
わかりました。私も佐藤さんの著書やメルマガでいろいろと勉強させていただいている一人として、このお客様に喜んでいただけ、その上会社の売上も上がるというマーケティング脳が全てのビジネスパーソンに広がることを期待しています。今年は惜しくも逃しましたが来年はこの「マーケティング脳」が流行語大賞にノミネートされるかもしれませんね。(笑)それでは本日はお忙しいところありがとうございました。

【関連サイト】
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