大事なお互いの時間を有効に残そう |
前回メモの重要性とテクニックについて、お話ししました。
軽視してない?メモの効用 (前編)
軽視してない?メモの効用 (後編)
皆さんにとっては、商談中のメモを上手く取ることが、最大の関心ごとかもしれませんね。商談中のメモの「精度を上げる」には、ポイントがあります。
・自分の理解度を上げる努力を怠らない
・自分の理解度に合わせて、相手をコントロールする
・ トレーニングする
では、具体的にはどんなコツが必要なのか、お話ししていきましょう。
事前に知識を増やしておく
相手の話に知らない単語が出てきたり、込み入った内容であったりすると、思考と手が止まってしまいがち。それをできるだけ防ぐために、予想される内容について、下調べを行っておきます。ネットや本で調べたり、前任の担当や上司に聞いたりして、自分の知識レベルを上げておきましょう。
事前に仮説を持つ
下調べが済んだら、必ず仮説を持つこと。既に把握している情報、下調べした知識から、お客様の環境や状況の仮説を立てましょう。そうすると、「仮定Aと仮定Bの分岐点になるところ」=「聞き出すべき重要ポイント」について、自然とリストアップすることができます。
たくさん書く
読み返したとき、何が書いてあるかわからない場合、書き取る情報が不足している可能性があります。まず、なるべくたくさんのメモを取りましょう。
省略文字や記号を用いる
たくさん書くためには早く書くことが重要です。そのために、自分独自の省略文字を持ちましょう。
・営業=EG
・請求書=SK
・TO DO項目=★~ など。
また、→、=、≠などの記号を使いながら記録すれば、効率がUPします。
あいづちをうつ
あいづちの効用はたくさんありますが、「メモの精度を上げる」という目的においての効用は、なんといってもコレ。
「相手の話のスピードと内容を、自分に合うようにコントロールする」自分があいづちをうっている間は、相手の話は中断しますから、その隙にメモを書ききってしまいましょう。自分の脳に小休止を取ることにもなります。
またあいづちのバリエーションを使いわけることによって、自分の理解度を相手に遠まわしに伝える効果もあります。
「なるほど」「それはすごいですね」「そういう仕組みになっていたんですか!」と言えば、あなたが理解していることが明らかに伝わります。
反対に「う~ん」「~ということは……!?」と言えば、あまり理解が進んでないことが、それとなく伝わるでしょう。相手はさらに詳しい説明をしてくれるのではないでしょうか。