第一印象は何で決まるか
第一印象は何が原因? |
営業マンにとって第一印象の良し悪しは、成績につながる重要事項。ある調査によると、第一印象のいい人と悪い人とを、科学的に比較した結果、特に目元と口元の筋肉の動きに大きな差があったのです。
なぜ、表情の豊かさが第一印象に影響するのでしょうか。理由は、人は初対面の人に会った場合、脳にある既存の人物データと照合し、相手と似た人物との面会経験から相手の人柄を想像しようとするそうです。 相手の表情が豊かだと、すなわち情報量が多いことになり、類推しやすいのだとか。例えば、相手が笑顔になれば「笑った顔はAさんに似てるな。Aさんみたいな性格の人かな」と思うこともできるわけです。
しかし、無表情あるいは変化に乏しいと、照らし合わせが難しい。そのため、相手がどんな人物か想像できない=警戒心を持つ、ことになるのだとか。
ただ、ここで注意したいのは、たとえ笑顔であっても、表情がワンパターンしかないと、警戒を持たれてしまうということです。最もわかりやすい例は、「笑ゥせぇるすまん」の主人公、喪黒福蔵(もぐろふくぞう)。いつも笑顔ですが、かえって怖いですよね……。
声の表情も豊かに
皆さんの場合だと、「お客様へのファーストアプローチが、電話」ということもあるでしょう。その場合、前述の「表情」でアピールができません。
しかし。すでにお気づきでしょうが、電話の向こうの相手の表情は声にも表れるんですよね。声の表情の豊かにするために特に気をつけて欲しい点は、以下の2つ。
1 口を大きく開け、滑舌(かつぜつ)をよくする聞き取りにくい発声は、情報不足に繋がり、相手を不安、不快にさせてしまいます。
2 語尾まではっきりと発声する
あなたはお客様に話をするとき、こんな話し方をしていないでしょうか。
「お客様にはこの商品がお薦めなのですが……。」とか、
「~だと思いましてお電話さしあげたのですが……。」というような、文末の省略。
このように文中で途切れるトークを使うと、音量も尻すぼみになってしまいがちです。結果的に、口の開きも小さくなってしまいますから要注意です。
警戒心を解除させる行動とは