現実にいた金太郎?
サラリーマン金太郎を読んでいるとつい思い浮かんでしまうのが、株式会社ネクシィーズ社長の近藤太香巳さん。19歳で起業し、波乱万丈な経験を経て、最年少上場社長(当時)を達成。私もお会いしたことがありますが、爽やか、かつ情熱的で、出会う人皆を惹きつけてしまうような方です。ご自身も自分を「パッションナビゲーター」と称しておられますが、その肩書きが本当にピッタリ。
近藤さんが高校中退後、初めて入った会社での仕事が、電話機の歩合制販売。40人入社しても38人が辞めてしまうような過酷な内容でした。「この仕事で成果を出そう」と頑張ったものの、初めは来る日も来る日も断り続けられました。
そして気がつけば、「こんな顔じゃ売れるわけない」という暗い顔になっていたそうです。それで彼はどうしたのでしょうか。右手に鏡、左手に欲しい車の写真を手にしたのです。 訪問前に欲しい車の写真を見ては、「お前はこの車が欲しいか」と問いかけ、「だったら、笑え」と鏡に笑いかけていたそうです。その笑顔のまま、お客様を訪問し続けました。そしてこうした自分の情熱を衰えさせない工夫により、見事トップ営業マンになったそうです。
情熱の原動力は自己肯定
近藤さんは、HPで「情熱の原動力は?」と聞かれ、「『もっと自分に酔っ払おうぜ。俺は出来る。才能がある!』ってね」、と回答されています。
成功者の共通点の一つは、周囲から自信過剰と思われるくらいの自己肯定ではないでしょうか。私も、仮に根拠がなくても「自信を持って振舞うこと」を推奨しています。なぜなら、自信がなさそうに進める営業マン、質問にあいまいに答える営業マン、そんな営業マンは、お客様やスタッフを不安にさせるだけですよね。もし自信がなくてもあるように見せるのが、プロの条件だと思います。
金太郎も、誰もが無理だと思う状況下でも、「できない」「できるわけない」とは絶対に口にしません。もちろん不安がないわけではないのです。しかし、それを見せず、諦めず、まっすぐにぶつかっていく姿が、周囲の人をも動かしていくんですよね。自己を否定する人、つまり自分を信じられない人間を他人に信じさせることの難しさを本能的に知っているのでしょう。
自己肯定を取り戻すには
もしあなたが現在、自己肯定できずに悩んでいるとしたら、以下の3つの観点から自分を見つめ直すことをお勧めします。
過去:自分がもっとも輝いていたときのことを思い返してみる現在:日常の自分の(営業)行動をリストアップし、他人と比べて出来ていること、
昔の自分と比べて出来るようになったことをピックアップし、自分を褒める
未来:目標にする人、あるいは目標に到達したときの自分の姿をありありとイメージしてみる
どんな小さなことでもよいのです。あなたにも情熱を持って取り組んだことがあるはずです。そんなあなたなら、また新しいことを成し遂げることが絶対に出来るはず。
さあ自信を持って。目指せ金太郎!
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