情熱系サラリーマンの代名詞?


私は常日頃から、「自分の関係領域に関わらず、一流のものに触れ、その流儀を盗みなさい」、とスタッフに伝えています。どんなジャンルでも一流のものには、盗むに値するポリシーやコツがあるものだし、自分の日常とのギャップが新たな視点を与えてくれる、ということもあります。

ギャップの生み出す効果を最大限に生かしたものの1つが、本宮ひろ志さんの漫画、「サラリーマン金太郎」(集英社刊)。元暴走族のヘッドで漁師という経歴を持つ主人公、矢島金太郎が建設会社のサラリーマンになって活躍するという物語です。

型にはめられない性格の持ち主が、(会社の)枠にはまる代名詞のようなサラリーマンになるというギャップが面白い。予定調和を目指すビジネス界において、正反対の破天荒さが、本作品の魅力です。さらなる魅力は、金太郎の情熱が、周囲の人に伝播し周りの考え方や行動まで変えていってしまうところでしょうか。

皆さんが携わる営業職も、周囲を巻き込んでいく仕事、相手の価値観や行動を変えていく必要性のある大変難しい仕事、ですよね。今回は一本気な金太郎の情熱を、営業マンとしてどう取り入れるべきかについて考察していきます。

営業マンが情熱を持ち続けられないわけ

あなたが仕事に一番情熱を持って取り組んでいたのはいつですか?「今です」と答えられたあなたは幸せです。過去について答えたあなた。たぶん、配属直後や、自分が惚れるような新商品が出たときや、どうしても落としたいお客様がいたときなどを挙げられたのではないでしょうか。

私は、人は皆、自分の中に情熱を持っていると思います。 ただ、営業マンはそれを失う機会も多い。なぜって、ネガティブな感情に直面する機会が多いんですよね。例えば、新規開拓で、「断られる数<成約の数」なんて人は少数でしょう。「断られる=拒否される」ことに慣れなければいけないのが営業です。

またクレームに対応するのも営業の務め。つまり相手からの否定の言葉、態度を受け取る役回りなんですよね。その分自信喪失、自己否定につながりやすい立場といえます。でも、営業マンとして、サラリーマン金太郎のような情熱を持ち続けた方が実際にいらっしゃるんです!

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