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根回し上手は会議上手(2ページ目)

モタモタした会議で自分の時間を有効活用できなくなるのは、カンベンしてほしいですよね。長引きそうな会議も、準備次第で短くなります。その方法とは?

西野 浩輝

執筆者:西野 浩輝

営業ノウハウガイド

強い反乱分子をおさえよう

根回しが具体的に2つのパターンがあります。

ひとつは、強い反乱分子をおさえること。
自分の意見にタフに反抗してくる人がいると、まとまる話もまとまらなくなってしまいます。
そういう場合はどうしたらよいか?

反乱分子を『つぶす』という考えはやめてください。より強い反抗にあうだけです。
そうではなくて、こちらのアイデアに『巻き込む』ことができないか、考えてみましょう。

「この企画のここの部分は、難しくて…。○○さんくらい熟練した方でないとお願いできないんですよ」
なんておだててみれば、案外機嫌よく受けてくれたりするかも。
(もちろん、上っ面ばかりのご機嫌取りは見透かされますが)

巻き込むというキーワードについては、以前のコラム『あなたの仕事がドンドン楽になるヒケツ 男をビッグにする、社内営業術』でも触れているので、参考にしてみてください。

多数決で勝てる空気をつくる

根回しのもうひとつは、多数決で勝てる空気をつくることです。

会議の結果を多数決で決めることは稀でしょう。
それでも、賛成者は多いほうが良い。

それは、「会議の場の雰囲気が、多数派有利なものになるから」です。

昔の映画で、「12人の怒れる男たち」というのがあります。
12人の陪審員が、ある若者の有罪・無罪を話し合うというもの。

最初は、1名を除いて全員が被告の有罪を主張するのですが、残りひとりの主張により、だんだんと無罪を主張する人間が増え、最終的には…。
という内容です。

このとき、無罪を主張する人間の数は加速度的に増えていくのです。
つまり、「会議の場の雰囲気が、多数派有利なものになるから」ということ。

この法則をうまく使えると、会議でも役立ちますよね。


「根回し」というと、ネガティブな印象を受けるかもしれません。
しかし、実際は「根回し」というのは、単なる準備の一環にすぎないんですよね。

あなたは、何の準備もなしに会議に臨むか、しっかりと前準備をして会議に臨むか、どちらにしますか?


■関連サイト

あなたの仕事がドンドン楽になるヒケツ 男をビッグにする、社内営業術
コラム著者のサイト『マーキュリッチ』

 

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