「アガるのは、いいことだ」と考えよう
「何とかアガリを克服したい」と悩んでいる人は、きっと「アガるのは、良くないことだ」という先入観があるのだと思います。良くないことは改善したいというのは、人として当然のことです。
けれども発想を180度転換してみてはどうでしょう。
「アガるのは、いいことだ」と考えるわけです。
事実、アガるのはいいことです。
スポーツ選手が大会の本番前に極度の緊張状態に達するのは、「何とかこの大会で100%の力を発揮したい」という強い思いがあるからです。「大会は参加することに意義があるから、成績はどうでもいいよ」と考えているような選手は、アガりません。
そして実際の結果はといえば、同じ実力ならば、アガらない選手よりもアガる選手のほうが集中力を発揮して、高い成績を収めることができます。
プレゼンも同じ。あなたがアガるのは「自分の話を聞いてくれている人にたいして、少しでも価値のあるプレゼンをしたい」という強い思いがある証拠です。「適当に7、8分話して場をつなげばいいんでしょう」と考えているような人は、決してアガるようなことはありません。
そしてその結果は、アガっている人のほうが優れたプレゼンになるはずです。
またアガっているからといって、聞いている人は話し手に対して、「何をアガっているんじゃ。ええ加減にせえよ。ボケ!」とは思いません。
むしろ「一生懸命話そうとしているんだな。頑張れ」と応援したくなる気持ちになるものです。 だから安心してアガればいいのです。そう開き直れば、気持ちもグッと楽になりますよ。