アガリって克服できるの?

プレゼン研修の講師を務めていることもあって、私はよく受講生からこんな相談を受けます。

「自分はアガリ症で悩んでいるんですが、何とかプレゼンのときにアガらずに済む方法はないでしょうか」

この切実な悩み、私にもよくわかります。なぜなら私もいまだにアガリ症であることは変わりません。私はプレゼン研修の講師であり、スピーチに関する本まで出しているにもかかわらず、アガリ症を完全に克服できていないのです。

私に限らず、人前で話す機会が多い人でも、アガリ症という方はめずらしくありません。コンサートのステージでは堂々と歌っているミュージシャンでも、本番前の楽屋ではぶるぶる震えているというのは、よく聞く話です。

だから私はアガリ症については、「アガリを克服するのは無理」と考えています。「アガリとは一生つきあっていこう」と覚悟を決めているのです。


こんなふうに話すとみなさんは、「なあんだ。アガらずに済む方法はないのか」とがっかりするかもしれません。

でも大丈夫。アガリ症の克服はできませんが、アガリと上手につきあっていく方法ならあります。 そこでアガリ症の人がどのようにプレゼンに臨めばいいのか、「考え方偏」と「実践編」の2回に分けてお話ししましょう。まず今回は「考え方編」です。