コーチング/人材育成・組織作り

使っている言葉から自分自身を知る 部下を批判する上司はダメ上司?(3ページ目)

「あの部下のせいで……」。自分の部下のことを愚痴る上司。実は自分がダメ上司だと言い触らしているのと同じ。言葉は思いがけないメッセージを伝えています。言葉の恐ろしさを知り、そのパワーを活用しましょう!

宇都出 雅巳

執筆者:宇都出 雅巳

コーチング・マネジメントガイド


「で、あなたはどうしますか?」

そして、次に来るのはコーチングでは定番の問いかけです。

「で、あなたはどうしたいですか? どうしますか?」

選ぶのはあなた自身です。強制的に選ばされていた被害者から、あなたが自ら選んでいくことで、あなた自身に力・パワーを呼び戻すことができます。たとえ、あなたが「あの部下には本当にイライラする」という被害者の立場を選択したとしても、そこには大きな変化があります。

自ら選ぶことでそこには責任が生じます。「責任」を英語で言うと、“responsibility”。これを2つに分けると“response”(反応)+“ability”(能力)。こじつけかもしれませんが「反応する能力」。自らの反応を選ぶ能力といえるかもしれません。

上司としてこの“responsibility”を身につけてください。

未来と自分は変えられる

最後に一つの言葉をご紹介します。

「過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる」

人はなかなか自分のことは見えません。そして他人のことはよく見えます。その結果、どうしても自分ではなく他人を自分の思うように、都合のいいように変えようとしがちです。

でも、他人を変えるのは至難の技です。あなた自身、他人から「ああしろ、こうしろ」と言われて、変わりたいと思いますか? 他人を変えようとするのは、無駄な努力に終わる可能性は高いです。

自分で他人よりも変えやすいもの。それは自分自身です。ほんの少しでもいいですから、自分自身の何かを変えてみましょう。そして不思議なことに、自分自身が変わると、結果として相手が変わることはよくあることです。

自分の使っている言葉から、自分を知り、そして自分を変えていきましょう!


【参考書籍】
■『NLP―超心理コミュニケーション 神経言語プログラミング』 高橋慶治著 第二海援隊

【関連サイト】
■「「上司の悩み」解決シリーズ 5 部下の目標意識が低いんです」
■「器の大きさは感情の許容度に比例します――あえて、嫌なものと向き合おう!」
■「上司の悩み」解決シリーズ 4 部下が動きません」
■「もしやその原因は上司のあなたかもしれません――なぜあいつはダメな部下なのか?」
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