コーチング/会議運営・面談・面接

少しの工夫が会議を変える!(2ページ目)

「会議をもっと実のあるものにしたい」。そう思っていても、ズルズルと現状のやり方が続いている。そんなことがありませんか? 諦めるのはまだ早いです。ほんの少しの工夫が会議を変える可能性があります!

宇都出 雅巳

執筆者:宇都出 雅巳

コーチング・マネジメントガイド

まずはちゃんと自分を知ること


さらに本格的に振り返るためには、会議を録画・録音して、振り返るのも大きな効果があります。

プレゼンテーションやセールストークの改善には、こうやって録画・録音してあとで振り返ることがよく行われています。実はただこれをするだけで、新しいスキルやテクニックを学ばなくても、自然とプレゼンテーションやセールストークはうまくなるのです。

不思議に思うかもしれませんが、自分の現状をしっかりと知らなければ、いくら新しいことを覚えてもうまく使えません。録画・録音して客観的にみてみるとわかるのですが、われわれは自分がどのように話しているか、振舞っているかについてほとんど自覚していません。

自分のいいところ、悪いところを自覚できれば、それだけで人は改善できますし、そこに加えて新しいスキル・テクニックを活用することで、より効果的に使うことができるのです。

録画・録音してみましょう


ちょっと恐いかもしれませんが、会議を録音、もしくは録画してみてください。そして、自分や会議の現実と、文字通り向き合ってみましょう。自分が思ってもみなかった強み、弱みが浮き彫りになってきます。

最初は自分が想像していたものとのギャップに驚くでしょう。しかし、だんだんとそのギャップは少なくなってきます。録画や録音を見たり、聞いたりすることで、自然と自分自身を客観的に見る目が育ってくるからです。

また、やっかいな参加者に対しては、録画・録音を見たり、聞いたりしてもらいましょう。かれらの多くは悪気はなくて、自分の振る舞いについての自覚がないだけです。ああしろ、こうしろと指導する前に、ただ彼ら自身の姿を見せることが何よりもパワフルな手段です。

今はICレコーダーやデジタルビデオレコーダーが手軽に買え、データ処理も簡単にできるようになりました。さっそく試してみてください。

【参考書籍】
■ 『あたりまえだけどなかなかできない会議のルール 』(宇都出雅巳著 明日香出版社)

【関連サイト】
■「会議で戦うのはもうやめよう!」
■「座り方を変えれば、会議が変わる(前編)」
■「座り方を変えれば、会議が変わる(後編)」
■「「上司の悩み」解決シリーズ2――会議で意見が出ないんです……」
■「会議やデートで戦ったり、我慢して疲れていませんか? ――迎合せず対抗しない男の質問術」
■会議を効率的・効果的に運営する
楽しく・シンプル・パワフルな方法
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