浴室/システムバス・浴槽の基礎知識

広さは?機器選びは?バスルームプランのありがちQ&A

バスルームを検討する際に、ありがちな疑問や質問をピックアップ、プランニング前に知っておきたい基礎知識をまとめました。

岩間 光佐子

執筆者:岩間 光佐子

住まいの設備ガイド

Q1 バスルームの広さはどのくらいが普通?

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換気乾燥暖房機、エコフル多機能シャワー、エコベンチ浴槽などを取り入れたタイプ。 [リモア KDタイプ こだわり暖房プラン 1616 1坪サイズ] LIXIL

一般的な住宅のバスルームの広さは、0.75坪から1.5坪程度ですが、一戸建ての場合の主流は1坪から1.25坪でしょう。プランニングをすすめる際は、家族構成やライフスタイル、住まい全体の間取りや使い勝手を考慮して広さを確保すること。家族で一緒に入浴したい、介護の必要がある、というのであれば、1.25坪以上の広さは確保したいところでしょう。

同じ広さでも、バスタブや洗い場の形状、窓の配置などよって、使い勝手や空間のイメージはずいぶん異なるもの。ショールームやモデルハウスでは、実際に空間に身を置き、空間のボリュームなどを体感してみることが大切です。

Q2 一般的なのは、システム(ユニット)バス?

新築やリフォームで多く取りいれられているのはシステムバスです。システムバスは、工場で作られる部材やパネルを現場で組み立てるため、工期が短く工費も抑えられることが特徴。在来工法に比べれば自由度が少ない点は否めませんが、品質や仕上がりが均一で安定しており、防水性や保温性なども高いのがメリットです。

在来工法は、バスタブや水栓金具、床・壁・天井材などを自由に選ぶことが可能。どんな形状の空間でも好みのバスルームを造ることができますが、システムバスに比べると、工期が長くなる場合が多く、工事手間もかかります。いずれを選ぶにしても、住まい全体の間取りや構造、費用などを考慮して検討するようにしましょう。

Q3 システムバスの選び方のポイントは?

大きな窓を設け、デッキテラスをつなげた開放的なバスルーム。 [Lクラスバスルーム] undefinedパナソニック エコソリューションズundefinedhttp://sumai.panasonic.jp/

大きな窓を設け、デッキテラスをつなげた開放的なバスルーム。 [Lクラスバスルーム]  パナソニック エコソリューションズ

システムバスを選ぶ際には、ショールームで実物を確認するのが基本。家づくりの進行状況にもよりますが、広さや空間を確認し、間取りや予算、好みに合わせて商品シリーズの決定することになるでしょう。システムバス商品には、一戸建て向けやマンション向け、リフォーム向けなどが揃っているので、適する商品を検討すること。標準仕様やオプションのバリエーションなども事前にチェックしておきたいポイントです。

基本となる商品が決まったら、内装やバスタブ、水栓金具やドアなど、細かなアイテムを選んでいくことに。ショールームでは、模型や画像などでシミュレーションすることも可能なので、さまざまなパターンを検討してみることが大切です。

また、バスルームだけでなく、洗面脱衣室とのつながりにも配慮を。システムバスと洗面化粧台をコーディネートすることができる商品の提案もみられます。

Q4 2階にバスルームを設けることができる?

建物本体の工法や構造にもよりますが、しっかりとした施工を行えば、2階にバスルームを設けることは可能です。注意したいのは、防水や漏水の問題、そして水をためた時の重さを考えての荷重対策など。一般的には、在来工法よりもシステムバスの方がリスクは少ないといえるでしょう。システムバスには、2階以上の設置に対応した階層用の商品も用意されています。もちろん、在来工法でもプランニングは可能ですが、防水・漏水対策など、設計担当者に充分に確認することが大切です。

Q5 掃除がラクなバスルームにするためには?

親水パワーの効果で軽くこすれば汚れが落ちる床や表面を炭素の膜で覆った掃除のしやすい鏡、はっ水・はつ油技術で水も皮脂も弾き汚れが付いても簡単落とせるバスタブなど使い勝手を高めたタイプ。 [戸建向けシステムバスルームundefinedサザナ]undefinedTOTOundefinedhttp://www.toto.co.jp/

親水パワーの効果で軽くこすれば汚れが落ちる床やはっ水・はつ油技術で水も皮脂も弾き汚れが付いても簡単落とせるバスタブなど使い勝手を高めたタイプ。 [戸建向けシステムバスルーム サザナ] TOTO

システムバスを中心に、各メーカーから掃除やお手入れが楽になる提案が多くみられます。特に、掃除のしにくい排水口は、形状や仕組みなどに工夫を施すことで簡単にお手入れができるタイプもみられますし、乾きやすい床材なども標準的な仕様となっています。

また、汚れがつきにくく落としやすいバスタブ、パッキンを無くしたドア、すっきりとしたデザインの水栓金具など、細かな工夫も。その他、バスタブを自動で洗浄してくれる機能を持つ商品もみられます。いずれも、メーカーや商品によって特徴があるので、具体的な機能はショールームで確認することがポイントでしょう。

Q6 あたたかいバスルームにするには?

建物本体や用いる窓サッシの断熱性に配慮することはもちろんですが、システムバスであれば、床・壁・天井が断熱仕様となっているタイプ(オプションで設定されていることも)を選んだり、浴室暖房乾燥機などを取り入れてもいいでしょう。また、ヒヤッとしない床材や床暖房などを設置するのもひとつの方法です。暖房プランは、バスルームだけでなく洗面脱衣室と合わせて検討することが大切です。

Q7 少しでも光熱費を抑えるためには?

新築やリフォームの際には、光熱費を抑えるためだけでなく、エネルギ―の無駄を省き、環境にやさしいプランとしたいもの。バスルームプランの中では、省エネルギー性能の高い給湯システムを取り入れることはもちろん、節水機能を持つ水栓金具やシャワーを選ぶことが基本でしょう。また、保温性の高いバスタブであれば追い焚き回数を減らすことも可能ですし、長寿命のLED照明を取り入れることも検討したいポイントです。

Q8 幼い子供や高齢者が安心して使えるために注意することは?

誰にでも使いやすいユニバーサルデザインも一般的になっていますが、特に幼いお子さんや高齢者がいらっしゃる場合には、安全性に配慮したいもの。適する場所への手すりの設置、転倒を防ぐために滑りにくい床材やバスタブの底面なども確認しておきましょう。

つまずきを防ぐため、出入り口の床の段差を無くしたり、3枚引き戸などで大きな開口部を確保し、万が一の事故に対応しやすい工夫が必要な場合も。また、急激な温度差は身体に影響を及ぼすこともあるので、バスルーム内や脱衣室の温度差が生まれないようにすることも大切です。

Q9 癒しや心地よさをアップするには?

システムバス商品には、より快適にくつろぐことができる空間提案が増えてきました。バスタブであれば、ゆったりと身体を伸ばすことができたり、半身浴ができるステップのあるものなど。ジェット噴流機能や独自の細かな泡で身体を温めるもの、ヘッドレスト部分から水流を楽しめるものなどもみられます。

多機能シャワーはもちろん、天井から降り注ぐような水流を楽しむことができるタイプもありますし、ミストサウナなども人気のアイテムのひとつです。また、テレビやサウンドシステムなどを取り入れたり、照明プランなどを工夫してもいいでしょう。

バスルームは、清潔さを保つことはもちろん、より快適でくつろぐことができる、わが家ならでは空間にしたいものです。さまざまなアイテム、新しい機能が数多く提案されていますが、取り入れる際には、家族構成やライフスタイルを考慮すること。バスルームに求めるものは何か、優先順位を明確にしてプランニングすることが大切です。


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