最近のシステムバスは、デザイン性はもちろん機能性も高まり、商品バリエーションも豊富になってきています。各メーカーには、さまざまなシステムバス商品が揃っていますが、価格も千差万別。もちろん、1坪や1.25坪タイプなど、広さによって価格は異なりますが、ここでは、同じ広さのシステムバスの場合、価格はどこで変わるのか、プランニングの際に知っておきたいポイントをまとめました。

メーカー商品には、価格帯によっていくつかのシリーズが揃う

メーカーの商品ラインナップには、多くの場合、価格帯によっていくつかのシリーズが用意されています。高いデザイン性や機能性を持つ高額のシリーズ、一般的な普及タイプのシリーズ、手ごろな価格のシリーズなど、大きく分類されているので、おおよその予算に合わせて検討することになるでしょう。

ただし、同じシリーズの中でも、プランや取り入れるアイテムによって価格は大きく変わるもの。プランニングによっては、普及タイプでも高額シリーズよりも高くなることもあります。気をつけたいのは、そのシリーズの基本仕様(標準仕様)に何が含まれ、どのようなグレードのものか、ということ。手ごろな価格のシリーズを選んでも、希望するアイテムや機能が基本仕様に含まれていなければ、オプション等で追加することになり、最終的に費用がアップしてしまうこともあるからです。

■1.25坪サイズの商品例

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 [シンラ] 1620 G TYPE 1.25坪サイズ

[シンラ] 1620 G TYPE 1.25坪サイズ
・本体価格(基本仕様)\2,160,000+オプション合計価格 \1,065,400 = 写真のセット価格(税抜き・組立費別途)\3,225,400 

・光の陰影で表情が変化する壁材や艶やかな光沢を持ちつつお手入れしやすい床材、保温性能を持ちデザイン性も高い人工大理石の浴槽、節水でもたっぷりの浴び心地のシャワー、すっきりとしたLED照明、ワイドな鏡などは基本仕様。浴室換気暖房乾燥機、オーバーヘッドシャワー、開き戸透明強化ガラスの出入口、ジェット噴流機能などがオプションに含まれる。

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 [サザナ]  1620 プレミアムHGシリーズ 1.25坪サイズ Wタイプ

[サザナ]  1620 プレミアムHGシリーズ 1.25坪サイズ Wタイプ
・本体価格(基本仕様) \1,460,000 + オプション合計価格 \408,200 = 写真のセット価格(税抜き・組立費別途) \1,868,200

・保温性能が高く掃除もしやすい人工大理石の浴槽、節水でもたっぷりの浴び心地のシャワー、LEDのダウンライト照明、縦長の鏡などは基本仕様。壁パネルのグレードアップ、開き戸ガラスやインテリアバー、メタル調タオル掛け、オーバーヘッドシャワーなどがオプションに含まれる。

シリーズの中に、ランクやタイプバリエーションを揃えたものも

メーカーや商品シリーズによっては、同じシリーズの中でも、さまざまな価格やタイプを揃えたものものみられます。空間デザインやこだわり、家族構成やライフスタイルなどに合わせて、いくつかのプランが提案され、選びやすい工夫がなされている商品も増えてきています。

選択に悩む場合は、わが家の暮らしや希望に近いものをベースに考えていくといいでしょう。その場合も、基本仕様に含まれているアイテムや機能を確認することはとても大切。むやみにグレードを上げたり、オプションを追加することで、価格が大きく変動するケースもあるので、注意が必要です。

壁材はデザインや素材感が価格に影響する

空間イメージを大きく左右する壁パネルは、豊富な種類がラインナップされている商品が多くみられます。表面の柄や光沢、表情などによって、いくつかのランクが揃い、複雑なデザインであったり、透明感を持たせたタイプ、また、照明の光によって印象が変わるものなどは、グレードが高く、価格もプラスになるケースが多いようです。

また、最近の床材は、乾きやすく掃除のしやすいタイプが一般的ですが、より使い勝手を高めたり、足ざわりのいいものなどがグレードアップの対象となることもあります。

■1坪タイプの商品例

[サザナ]  1717 HSシリーズ Sタイプ  1坪サイズ
[1717undefinedHSシリーズ Sタイプ 1坪サイズ]
(写真左) 本体価格(基本仕様) \887,000
(写真右) 本体価格(基本仕様) \887,000 + オプション合計価格 \288,800 = 写真のセット価格(税抜き・組立費別途) \1,175,800

・オプションの内容は、壁パネルのグレードアップ(+\60,000)、出入口ドアを3枚引戸とし(+\110,000)、浴槽内にハンドグリップの設置(\48,000)などが含まれる。(いずれも税抜き価格)

浴槽の素材や形状、グリップ有無などによって変わる

システムバスの浴槽の素材には、人造大理石やFRPなどが多くみられます。一般的に、FRPよりも人造大理石の方が高く、人造大理石でも素材感や掃除のしやすさなどの性能などによって価格がアップする場合も。また、座ることができるステップがあったり、広がりを持たせる工夫を施したタイプなどの場合も価格が異なるケースもあります。

その他、一般的になってきた保温浴槽も、手ごろな価格のシリーズの場合は、基本仕様となっていない場合もあるので注意を。断熱性の高いフタを組み合わせたり、浴槽内にバーやグリップなどを設ける場合には追加費用が必要になるケースもみられます。

開閉方法や素材によって価格に影響する出入口ドア

出入口ドアは、開閉方法や色、素材などによって、価格が異なります。折れ戸タイプが基本仕様となっているケースが多くみられますが、開口部が広くとることができる3枚引き戸タイプ、強化ガラスを用いた開放的な扉などに変更すると、価格はアップするケースが多いでしょう。

水栓金具・シャワーは、機能性とデザイン性で価格に差がでる

バス・シャワー水栓は、省エネルギー性能やデザイン性を高めたタイプを揃えた商品が増えてきています。価格に差が出るのは、デザイン性が高く、多機能なシャワーヘッドなどを取り入れた場合でしょう。最近では、オーバーヘッドシャワーなどを取り入れることができるシリーズもみられます。

浴室換気乾燥機や浴室テレビなどは大きくアップする

より利便性、快適性を高めるアイテムも豊富に揃っています。検討する方が多い機器のひとつが浴室換気暖房乾燥機。選ぶ商品の機能などにもよりますが、通常であれば十数万円程度の追加になるでしょう。また、浴室テレビやオーディオなども魅力的なもの。商品にもよりますが、テレビであれば20万円以上はアップすることになるでしょう。その他、手すりやバー、照明の調光システム、断熱性能を高めるオプションなどもみられます。

システムバスは、同じ商品でも、空間のつくりや組み込むアイテムによって、価格は大きく変動するもの。プランニングの際は、ショールームで実際に商品を確認し、希望するアイテムを選ぶことで価格に変動するかどうか、ひとつひとつチェックしていくことが大切です。システムバスだけでなく洗面なども含め、住まい全体で考慮する必要もあるので、設計担当者やショールームアドバイザーなどと充分に検討するようにしましょう。


[写真協力] TOTO 

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