バスルームは、つくり方(工法・構造)によって、在来工法(現場施工型)、システムバス(ユニットバス)、ハーフユニットに分けることができます。新築やリフォームの際に多く取り入れられるのは、各メーカーから豊富な商品バリエーションが揃うシステムバスでしょう。ここでは、システムバスを選ぶ際に知っておきたいサイズやデザイン、最近のメーカー商品の傾向などをまとめました。

[写真協力] パナソニックエコソリューションズ 

システムバスとは、工場で生産された構成部材を現場で組み立てる浴室

洗い場もゆったりと確保した1.25坪タイプのシステムバス。木目調とモザイク調でナチュラルな雰囲気の空間に。undefined[ココチーノLクラス] 1621サイズ(1.25坪undefined1600×2050×2150)

洗い場もゆったりと確保した1.25坪タイプのシステムバス。木目調とモザイク調でナチュラルな雰囲気の空間に。 [ココチーノLクラス] 1621サイズ(1.25坪 1600×2050×2150)

システムバスとは、工場で作られる部材やパネル(床・壁・天井)などの構成部材を現場に運び込み組み立てる、乾式工法の浴室のこと。浴槽や水栓金具、床・壁・天井材などを、ひとつひとつを選びプランニングし、現場で施工を行う在来工法の浴室に比べて工期が短いのが大きな特徴です。在来工法よりも自由度が少ない点は否めませんが、最近では、商品バリエーションも豊富になり、品質や仕上がりが均一で安定していることは大きなメリットでしょう。防水性や保温性なども高いので、2階や3階に浴室を設ける場合にも向いています。

また、システムバスと在来工法の両方の特徴を持ち合わせたものが、ハーフユニットバス。床から浴槽の立ち上がり部分までが一体形成されているもので、壁の上部と天井の仕上げなどが自由に選べるものです。一般的なシステムバスに比べて、商品バリエーションが少ないのが難点でしょう。

戸建てや集合住宅に適した商品が揃い、リフォーム向けのタイプも充実

凸凹を抑え、隅や縁などの納まりを美しく仕上げたマンションリフォーム用のシステムバス。[リフォムス MR-Xundefined1418サイズ]

凸凹を抑え、隅や縁などの納まりを美しく仕上げたマンションリフォーム用のシステムバス。[リフォムス MR-X 1418サイズ]

商品としてのシステムバスには、戸建て用と集合住宅(マンション)用があり、それぞれの構造や間取りの特徴に適したタイプが用意されています。また、2階用(階上用)や寒冷地仕様などもありますし、最近では、リフォーム向けの商品も多くみられるようになりました。

メーカーや商品によって異なりますが、戸建て用のシステムバスは、集合住宅用に比べて広めのタイプや窓のバリエーションなど揃えたタイプがみられます。集合住宅用は、シンプルなデザインで、限られた空間を広々と見せる工夫が施されたタイプが揃っています。

リフォーム向け商品は、既存の空間に合わせて施工することができたり、施工方法に工夫を施し工期を短くするなどの特徴を持つものが多くみられます。たとえば、既存の空間の高さや梁などに合わせた調整が可能なタイプや搬入しやすいように分割されたもの、狭い空間でも施工しやすい工夫のあるものなどもあり、住みながらのリフォームや空間が狭い集合住宅などでも取り入れやすいような商品が多くみられるようになりました。

数字や坪数で表記されるシステムバスの広さ

大きめの窓や鏡を設けて明るく広々としたバスルーム。undefined[オフローラundefined1616undefined1坪サイズ(浴室内形寸法undefined1600×1600×2150)]

大きめの窓や鏡を設けて明るく広々としたバスルーム。 [オフローラ 1616 1坪サイズ(浴室内形寸法 1600×1600×2150)]

カタログやショールームでシステムバス商品を検討する際に、まず、確認したいのは広さでしょう。システムバスの広さの表記には、床面積(0.75坪タイプ、1坪タイプ、1.25坪タイプなど)や実際の空間の広さ(内寸)のサイズ(幅・奥行)を基にした表記などが用いられています。

たとえば、1坪タイプで内寸が1600ミリ×1600ミリのシステムバスは、数値の上2桁を用いて「1坪タイプ・1616タイプ」などと表記されます。1坪は通常 (尺モジュールの場合)、柱芯1820ミリ×1820ミリですが、内寸なので数値はそれよりも小さくなります。1坪タイプでも壁厚などを工夫することで空間を広げ、1717(内寸が1700ミリとは限らないケースも)などとした商品もありますし、メーターモジュールの場合などではサイズが異なるので注意が必要でしょう。

一般的な注文戸建て住宅での主流は、1坪タイプ~1.25坪タイプ。1坪タイプと1.25坪タイプの主な違いは洗い場の広さなので、家族で一緒に入ることが多かったり、介護が必要などという場合であれば、大きめのサイズの方が使い勝手がいいでしょう。

心地よさと掃除のしやすさを高めた商品が豊富に

各メーカーの商品傾向は、まず、より心地のよいリラックスできる空間づくり。また、清潔さを保つため、掃除のしやすさを高めたタイプなどが多くみられることでしょう。

たとえば、ゆったりとくつろげる浴槽、デザイン性の高い壁や水栓金具、開放的な窓や出入口ドアなども揃っています。多機能シャワーやミスト機能、AV機器、空間を演出する照明などのオプションの充実もみられます。また、汚れにくくお手入れしやすい床や壁、浴槽などや、水口の形状や素材に工夫を施し、掃除が楽なタイプも一般的となってきました。

全体的にはシンプルな空間のつくりが多くみられ、すっきりとした形状の浴槽や水栓金具、カウンターや照明などを組み込んだタイプが増えてきています。また、バスルーム空間だけでなく、隣接する洗面脱衣室、キッチンやトイレなどの水まわり空間とのコーディネートが可能な商品も。システムバスのプランは単体で考えるのではなく、住まい全体としてトータルに検討する傾向となってきているようです。その他、誰もが使いやすいユニバーサルデザインも一般化し、手すりをはじめ、滑りにくい床など、安全性を高めつつ使いやすい空間づくりが多くみられるのも最近の特徴でしょう。

システムバスを検討する際には、必ずショールームで実物を確認すること。ショールームには、さまざまなシリーズや広さの商品が展示されているので、実際にその空間に身を置いて、体感することが大切でしょう。浴槽内にも入ってみるなどして、空間の広がりなどを確認しておくことも重要なポイントです。


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