浴室のつくり方は3種類。一般的なのはシステムバス

浴室は、清潔さを保つだけでなく、疲れを癒し、ゆったりとした時間を過ごすための大切なスペースです。新築やリフォームの際には、わが家ならでは空間、こだわりを実現したいと希望する方も多いでしょう。

住宅の浴室のプランには、そのつくり方(工法・構造)によって、在来工法(現場施工)、システムバス(ユニットバス)、ハーフユニットバスの3つに分けることができます。

一戸建て・マンションともに、新築やリフォームで多く用いられているのがシステムバス。各メーカーからは、豊富な商品バリエーションが揃い、さまざまなパーツやアイテムを組み合わせることで、好みの空間を実現することも可能です。また、より個性的な浴室を希望したり、空間的な制限などから、在来工法を選ぶケースも。その他、システムバスと在来工法の中間的な特徴を持つハーフユニットバスを取り入れるプランもみられます。

わが家オリジナルの空間づくりが可能な在来工法。[イデアトーン浴槽 1600サイズ(1600x800) 洋・舟形]undefined LIXIL http://www.lixil.co.jp/

浴槽や水栓金具、内装材など、こだわりのアイテムを組み合わせて、わが家ならではの空間づくりが可能な在来工法。[イデアトーン浴槽 1600サイズ(1600x800) 洋・舟形]  LIXIL

在来工法(現場施工型)  個性的でオリジナルの空間も実現可能

在来工法(現場施工型)とは、空間の広さや形状はもちろん、浴槽(バスタブ)や水栓・シャワー、床・壁・天井材、窓や扉など、ひとつひとつを選びプランニングし、現場で施工する浴室のつくり方。いわゆる昔からの「タイル張りのお風呂」は、この在来工法になります。

特徴は、好みに合わせたオリジナルの浴室を実現できること。たとえば、内装材にタイルや石、天然木などを用いたり、海外の浴槽や水栓金具などをプランニングすることも。大きな開口部を取り入れる空間づくりなども可能です。ハウスメーカーの住宅よりも、アトリエ系の建築家や設計事務所などのプランによくみられるタイプでしょう。デメリットとしては、システムバスと比較すると、一般的に、工事手間や工期がかかることが挙げられます。

システムバス(ユニットバス)  デザイン性、機能性、清掃性もアップ

システムバスとは、工場で作られる部材やパネルを現場に運び込んで組み立てるもの。そのため工期が短く、工事費も抑えられることが大きな特徴です。品質や仕上がりが均一で安定していること、断熱性や防水性なども高いことも特徴。2階や3階に浴室を設ける場合にも向いているでしょう。

ハウスメーカーや工務店の一般的な住宅商品では、標準仕様となっていますし、分譲住宅でも広く取り入れられています。新築だけでなくリフォームでも取り入れやすく、現在の浴室プランの主流となっています。在来工法の浴室に比べれば、自由度が少ない点は否めませんが、最近では、商品バリエーションも豊富。オプションのアイテムも増えてきていますし、個性的なコーディネートが可能な商品もみられるようになりました。

掃除がしやすさや心地よさを高めシステムバス。 [戸建住宅用システムバスルーム「Arise(アライズ)」]undefinedLIXIL http://www.lixil.co.jp/

掃除がしやすさや心地よさを高めシステムバス。 [戸建住宅用システムバスルーム「Arise(アライズ)」] LIXIL

■システムバスの種類
システムバスには、戸建て用と集合住宅(マンション)用があります。それぞれの構造や間取りの特徴に適したタイプが揃い、最近では、リフォーム向けの商品も多くみられます。サイズも、0.75坪タイプ、1坪タイプ、1.25坪タイプなど、さまざまな大きさが揃っています。

メーカーや商品によって異なりますが、戸建て用のシステムバスは、集合住宅用に比べて広めのサイズや窓のバリエーションなど揃えたタイプ、集合住宅用は、シンプルなデザインで空間を広々と見せる工夫が施されたタイプが多くみられます。また、リフォーム向け商品は、既存の空間に合わせて施工することができたり、短い工期で施工が可能な商品も増えてきています。

■システムバス商品の最新傾向
最近のシステムバス商品の傾向は、掃除やお手入れがしやすいこと、エコロジーに配慮されていること、よりリラックスでき心地よさが高められていること、などが挙げられるでしょう。たとえば、汚れにくくお手入れしやすい床や壁、浴槽。排水口の形状や素材に工夫を施し、掃除が楽なタイプなどもみられます。また、節水機能の高まった水栓金具やシャワー、長寿命のLED照明なども一般的に。その他、ゆったりとくつろげる浴槽、デザイン性の高い壁や水栓金具、多機能シャワーやミスト機能なども取り入れることが可能です。

全体的にはシンプルな空間のつくりが多くみられ、すっきりとした形状の浴槽やカウンター、水栓金具などが揃っています。ホテルのようなスタイリッシュなデザインやナチュラルな空間など、さまざまなバリエーションを実現することのできるでしょう。また、隣接する洗面脱衣室、キッチンやトイレなどの水まわり空間とコーディネートに配慮された商品も多くみられ、住まい全体としてプランニングが可能です。

ハーフユニットバス  システムバスと在来工法の両方のよさを持つ

壁に好みの素材を取り入れることが可能なハーフユニットバス。 [ハーフバス08undefinedType8]undefined TOTOundefinedhttp://www.toto.co.jp/

壁に好みの素材を取り入れることが可能なハーフユニットバス。 [ハーフバス08 Type8]  TOTO

ハーフユニットバスとは、床から浴槽の立ち上がり部分までが一体形成されているもののこと。壁の上部と天井の仕上げなどが自由になるため、好みのタイルや板材などを用いて個性的な空間とすることも可能です。システムバスと在来工法の両方の特徴を持ち合わせたプランと言えるでしょう。

メーカーから提案されている商品バリエーションが少ないのが難点ですが、在来工法と同様に、アトリエ系の建築家や設計事務所でプランニングされるケースが多いタイプです。

シャワールームもユニット化されプランニングしやすい

手軽にシャワーを浴びることができるシャワールーム。[シャワールーム0812undefinedXタイプ]undefinedTOTOundefinedhttp://www.toto.co.jp/

手軽にシャワーを浴びることができるシャワールーム。[シャワールーム0812 Xタイプ] TOTO

浴槽はありませんが、シャワーを浴びることができるように、水栓金具や排水口などをユニット化したシャワールームもあります。寝室近くに設けたり、2世帯住宅などでセカンドバスルームとしてもいいでしょう。

最近では、多機能シャワーなどを取り入れることができたり、デザイン性の高い壁材を組み合わせるなど、心地よさを高めたものもみられるようになりました。また、押し入れ空間におさまるシャワールームの提案もみられます。急な家族構成の変化や介護などの際のリフォームに適している商品です。


浴室プランは、設置する建物条件、施工方法や取り入れる商品・アイテムなどによって、さまざまな空間づくりが可能。構造や施工方法など専門的な内容に関しては、設計担当者や施工会社のアドバイスが重要ですが、どんな浴室にしたいのか、何を優先させたいのかをあらかじめ明確にしておくことで、プランニングも進めやすくなるものです。いずれにしても、ショールームを上手に利用して、適する機器やアイテムを実際に確認し、納得して選ぶことが大切なポイントでしょう。


【関連記事】

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。