本物住宅になくてはならない光と風の豊かさ
多くの人がマイホームを持てる時代になりました。そこには住宅教育もなく、住宅観を磨かれることもなく、戦後短期間の内に住宅の商品化の波をまともに受けた経緯があります。その結果、画一的で魅力ある景観はつくられず、住まいの寿命は平均26年という短命に終わっているのです。これからの家づくりは社会的共通の資産としての発想と、いかに光と風の豊かさを取り入れた住まいづくりをするかが重要なポイントになると考えられます。これらは単に通風や日当りだけを目的にするのではなく、室内に光の層、空気の層をどのようにつくるかを計画することが大事になります。そうしてできた重層的な空間づくりが室内に微気候を生み出し、健康的な空間をつくるのです。光と風は本物住宅にはなくてはならない大事なファクターと言えます。
光や風への理解で設計力も問われるでしょう。光や風は眼で見ることはできません。したがって想像力と創造力の2つが試されるのです。では光と風を踏まえた上で、本物住宅とは具体的にどんな住宅なのでしょう。少なくとも次の4つの要件を満たしている事が大切です。
これら全てに共通しているのが光と風であり、特に2や3では空間づくりに大きな影響を及ぼすのです。
設計:佐川旭建築研究所 |
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