ドルチェ&ガッバーナが認めたセンス

ミノッティ2005
ミノッティ社の2005年のコレクションから。ヨーロッパからアメリカ、ロシアまで、世界のセレブに愛されている。

イタリアのミノッティ(Minotti)社は、建築家ルドルフ・ドルドーニがデザインプロデューサーをつとめる老舗メーカーです。ミノッティが毎年発表するコーディネート「BOOK」は、時代をリードするインテリアの手本として認められています。

ドルドーニは1954年、ミラノ生まれ。建築大学を卒業後、建築プロジェクトに関わりながら、一流家具メーカーでの家具開発を行いました。そして1995年、ドルチェ&ガッバーナのインテリアデザインを手掛け、世界のセレブリティから注目を集めたのです。

彼のセンスの特徴は、そのファブリックスの使い方にあります。例えばファッションであれば、同じ白でも様々な白がありますよね。ざっくりとした生地の白と、光沢のある白では、肌合いや感じ方が全く違います。それはソファやラグでも同じことです。

ファブリックスが世界を変える

毎年、「BOOK」の撮影のために、ドルドーニがプロデュースした室内空間が作られます。そのライフスタイルは、時代をリードするファッションやセレブ達の動向に合わせて決められます。

2001
2001年のBOOKから。クリックで拡大
■ 2001年:素材として黒檀を使った家具が登場。ゴージャスでグラマラスな、色気のある空気が部屋を満たしている。全体に光沢感のある色調でまとめられ、上質でありながら、スパイシーな味付け。高級マンションのモデルルームに大きな影響を与えたスタイル。
ミノッティ2002
2002年のBOOKから。クリックで拡大
■ 2002年:独身ビジネスマンのライフスタイルをイメージ。世界中を飛び回り、家ではゆっくりとコレクションのモダンアートを鑑賞して過ごす。ソファやラグ、壁や床もグレイッシュなモノトーンで統一され、アートの背景になるような落着いた空間。
ミノッティ2003
2003年のBOOKから。クリックで拡大
■ 2003年:生地はフェルトやコットンなど、マットな質感で統一されている。色は白を基調として濃いベージュや小豆色が配色され、毛足の長い黒いラグが全体を引締める。床や壁は白木調でカジュアルだが、家具によってクレバーな雰囲気をだした。写真は2001年とほぼ同じ家具で揃えられている。見比べると面白い。
ミノッティ2003
2004年のBOOKから。クリックで拡大
■ 2004年:全体に紫がかったラベンダー調でまとまられた年。紫系の色は扱いが難しいが、上手に利用すると心を癒す空間が実現する。ただし質の悪いファブリックスではよい発色が得られない。紫系が使えるのは、ものが上質なことのあかし。
ミノッティ2005
2005年のBOOKから。クリックで拡大
■ 2005年:黒と白とオレンジをテーマにした年。黒白のコントラストをつけた、清潔感のある空間。白と黒のつなぎにオレンジをおいていることに注目したい。いわゆるブラック&ホワイトのインテリアは冷たく感じられることがあるが、オレンジによって、モダンでスタイリッシュな豊かさを演出している。
ミノッティ2006
2006年のBOOKから。クリックで拡大
■ 2006年:高級レジデンスのペントハウスをテーマにした。家の外と内側を結ぶインテリアをはじめて提案。屋外(バルコニー)で使えるソファを開発した。リビングのソファと、バルコニーのソファが同じデザインで揃えられるので、内と外の区別がない開放的な空間を演出できる。アジア向けのマーケットを意識してか、ソファの新作は従来よりも小振りなサイズになっている。

次のページでBOOKを使ったプロの実践テクニックをご案内。

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