集合住宅であるが故

エントランス
「管理を買え」とは。1にマナー、2に上質な共用部、最後に管理会社のサービスを表す。逆だと思っている人が案外多い
マンション(mansion)を直訳すると「集合住宅の豪華版」という意味。エントランスホールに集会室、エレベーターなど共用施設や機器が備わってアパートメントと区別された。よって、まずひとつめの条件は「共用部の充実」が挙げられる。

敷地内の植栽や中庭(パティオ)、外壁、エントランス、ロビー、廊下。大型の場合は眺望スペースやゲストルーム。そのどれもが誰の目から見ても一定のレベルを満たす質感と耐久性があること。

2番目は「管理のクオリティーが高い」こと。管理といえば委託先の管理会社や、昨今進化の著しいセキュリティーシステムなどに関心がいきがちだが、それらは二の次だ。まずは住み手の意識とマナーあっての管理である。管理会社はあくまでサポート的位置づけであり、防犯ひとつにおいてもその最たる手段は「住人の目」。自主的な管理意識が、クオリティの源泉なのだ。

代官山アドレス
代官山アドレスにも同潤会アパート時代のアーチ型意匠が再現されている。住民の強い希望があったそう
そして最後に「住民の愛着」があること。これが最も不可欠であることは言うまでもないだろう。グレードの高い立派なマンションは不動産会社とゼネコンが用意してくれるものの、それを年月かけてヴィンテージに仕上げていくのは住民の住まいへの愛着に他ならない。このほどオープンした表参道ヒルズには、同潤会アパート時代の外壁が一部復元されている。確かに建築的に優れていることがその理由かもしれないが、住民たちの愛着を形に遺したかったという思いも強かったのではないだろうか。

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