高級マンション/ヴィンテージマンション・名作マンション

都心で唯一!?高級マンションが密集する地域

南傾斜の地形に拡幅された道、石垣の壁はかつての御屋敷街たる風情を今に残す。そんな「六本木5丁目」はハイグレードマンションが密集している都心でも珍しいエリア。

坂根 康裕

執筆者:坂根 康裕

高級マンションガイド

ロアビルを曲がると閑静な住宅街が

ロアビルから150mほど。有名私立校に隣接する「クリスタルコート鳥居坂」
東京を代表する繁華街、六本木。東京ミッドタウン開業で印象が変わりつつも、“国際色豊かな夜の街”というイメージが今もなお根強い。

その繁華街からほんの目と鼻の先、六本木交差点を飯倉方面に進み、ロアビルを右折した一帯に、非常に閑静で高級マンションが密集するエリアが存在する。

線を引いたように飲食店は姿を消し、マンション以外には大使館や学校などがあるのみ。古くは御屋敷街だった街並みが、今でも石垣や塀などにその風情を残している。

「パークコート麻布鳥居坂」(左)の足元は蔦の絡まる石垣が……。御屋敷街の名残が至るところで見られる


良好な街並みの条件が凝縮

ロアビルから麻布十番に向かう直線の道が「鳥居坂」。東洋英和女学院あたりまでは緩やかに、過ぎたあたりから少し急に下っている。この坂を通れば、この辺り一帯がほぼ真南に向いた傾斜地であることがわかるだろう。

また赤坂や麻布のように、幅の狭い道路や区画の小さい住居が少ないことも特徴的といえよう。規模感ある建物の整然と立ち並ぶさまが、閑静な環境を一層落ち着かせ、視界の広がりが街暮らしの安心感にもつながっているのでないかと思わせる。

さらに都心の真ん中にありながら、この一角には超高層ビルのような遮る建物がほぼ見当たらない。空の大きさ、広がりを感じながら生活できる貴重な場所といえそうだ。

そんな六本木5丁目は高級マンションだけが密集した都心でも珍しいエリアである。次のページ

LIVING MOTIFやinterlubke(インターリュプケ)が入るAXISビル裏手にはホーマットマンションが。エントランス側からはわかりにくいが、南側の眺望が抜けた高台の上に建っている
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