京都グルメ/京都の和食

祇園 にしかわ(昼のコース)(3ページ目)

京都の若き名店「祇園 にしかわ」。今回は、以前に掲載した夜コースとはまた違う、独創的な内容の昼コースを御紹介していきます。

執筆者:麻生 玲央

・揚物
天ぷら。
塩は先振りされています。
ここで意外にも「揚物」が供されます。「筍」「タラの芽」「ふきのとう」「独活」等、春を衣の中に閉じ込めたような一皿。春らしい爽やかな「苦味」がたまりません。


・蛤のスープ
蛤。
端正な見た目。
夜のコースは「小鍋」ですが、昼は「スープ」仕立て。香りを封じるために、まずは奉書紙で蓋を配しての登場です。

蛤スープ。
香りもご馳走。
もちろん、このスープも単なる蛤の出汁ではなく、軽く白濁した出汁の中には、蛤の旨味エキス以外にも、白菜や人参、セロリ等の野菜の旨味エキスも加味されていて、とても上品で繊細な味わいのスープとなっているのです。シンプルでありながら深い、という創意工夫の賜物。これぞ一流のセンスとテクニックでしょう。

次ページでは、御飯や水菓子などを御紹介します
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