文香(ふみこう)とは? 封筒を開いた瞬間にほのかな香り!
封を切って便箋を取り出すときのワクワク感は手紙ならではのものですが、開いた瞬間に素敵な香りが漂ってきたら、送り手の心憎い演出により一層嬉しくなるはず。香りがついている便箋や封筒もありますが、おすすめはなんといっても 文香(ふみこう)です。手紙に香りを忍ばせて……。文香があなたの思いを伝えます (この文香の作り方もご紹介しています)
文香(ふみこう)とは?
文香とは、手紙と一緒に香りを送るための小さな匂い袋です。和紙そのものにお香をたきしめていた平安時代の習慣を、形を変えて今によみがえらせたもので、お香を和紙で包んだタイプ、ちりめんや麻布の小袋タイプ、お香を忍ばせたシールタイプなどいろいろな文香があります。3個~5個入って500円程度で市販されていますが、手作りすることもできます。
小さな文香は、偉大なメッセンジャーです
和紙製で季節の柄が入った香老舗「松榮堂」の文香は、たおやかな香りが漂います。さまざまな使い方ができるのも嬉しいポイント
文香の香りは和の香りなので、とてもたおやか。季節の花や歳時記などを表したものを選べば、季節を届けることもできますね。さらに、封筒から取り出し、手の平にのせて文香を愛でる楽しさは、ちょっとしたプレゼントのように嬉しいもの。送り手のこころ配りや繊細な感性に、相手の方は感心することでしょう。
小さな小さな文香が偉大なメッセンジャーとなって、送り手のこころを届けてくれるのです。
コミュニケーションから身だしなみまで、文香の活用法
文香は手紙以外でも大活躍する優れモノ! アイデア次第で色々な使い方や楽しみ方があります。名刺入れに忍ばせて。開いたときにいい香り♪渡す名刺もいい香り♪
- 手紙に忍ばせて
……ワープロ文書に文香を入れると、乾いた文字が潤って、手書きに負けない素敵な手紙に - プレゼントに添えて
……ラッピングに加えて、香りも贈りましょう - お祝いやのし袋に添えて
……友人・知人に、慶びをプラス - 手帖や本のしおりに
……しおりタイプの文香もあります - バッグや財布の中に入れて
……開くたびに、ほのかな香りが楽しめます - 引き出しの中に
……中身に香りが移るのも嬉しい - 名刺入れに
……たおやかな香りで印象づけも
お手軽な手作り「文香」の作り方
お手持ちのお香を活用し、オリジナル文香が作れます。文香の作り方を紹介します。和紙を2枚重ねてれば、カラーコーディネートも楽しめます♪
<手作り文香の材料>
- お香
- 折り紙(7.5cm×7.5cm、10cm×10cm程度)
- ティッシュペーパー
・スクエア模様のぽち袋(右側)の折り方は⇒おりがみくらぶ「ぽちぶくろ1」をご覧ください ・風車模様のぽち袋(左側)の折り方は⇒おりがみくらぶ「ぽちぶくろ2」をご覧ください
<手順2>
お香をすりつぶします。
お香の種類によりますが、スティック状1本(8cm)で文香1つ分が目安です。
<手順3>
お香をティッシュペーパーで包みます。
ティッシュを4分の1にカットし、2枚重ねを1枚はがして、適当に包んでください。
<手順4>
ぽち袋の中に包んだお香を入れます。
なるべくフラットになるように入れましょう。
<手順5>
ぽち袋をきれいにたたんで完成です!
使う折り紙によって雰囲気が変わり、小さめのものがリバーシブルの折り紙(7.5cm四方)1枚、大きめのものは和紙の折り紙(10cm四方)を2枚重ねて作りました。和紙は折りじわが目立たず上質に見えるのでおすすめです。
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