なぜホルモンというのか?
これが富士山の天然溶岩石 |
この6月に丸の内『ウィッフィのハイボール』という記事を書いたが、ウィッフィで牛の動脈、コリコリを角瓶ハイボールとともに食べてからホルモン焼きとウイスキーを意識しはじめた。そして以前紹介した西新橋『よっにくいねぇ』がこの夏にホルモン焼きをはじめたので出かけて、オールドのハイボールとともに食べてみたらやっぱり旨い。
余談。わたしは子供の頃から、なぜ牛や豚の臓物をホルモンというのか気になっていた。そして大人は変なものを食べると不思議だった。高校生になっても動物の体内で生産されるホルモンと呼ばれる生理的物質と臓物がどう結び付くのか、と疑問がつづく。身近な大人に聞いても、胸焼け状態の釈然としない答えばかり。
ところが大学時代に大阪出身の友人が教えてくれて溜飲が下がる。
臓物は、普通は捨てる。大阪弁で放るもん。そこからホルモン。大阪の人間はみんなそういうはずだ。でも生理的物質にも引っ掛けてスタミナ料理の意味合いもあるのでは。この友人の言は後に大正解ということも判明した。
社会人になっていろんなところでホルモン焼きをご馳走になった。大阪も旨かったが、なぜか北海道の記憶が強い。とくに昨年旭川で食べた塩ホルモンは旨かった。ジンギスカンなんかよりずっといい。
『よっにくいねぇ』のホルモン三種盛り
ガツ、シロ、テッポウの三種盛りとハイボール |
部位によって牛も豚もあるが、三種盛り(¥1,000)をまず食べた。これが旨かったんだよ。タレもいいんだな。
ガツは塩、シロは味噌、テッポウは柚子胡椒でいただく。ふっくらもあれば、コリコリ食感もあれば、ジューシーさもある。これをオールドのハイボールとともにいただく。ハイボールのしなやかで爽やかな甘みが口中を駆け抜けると舌がリフレッシュされ、またまた箸がすすむ。
そうそうこの9月にオールドがリニューアルされて、味わいがより深まったことを知ってるかい。これ、自宅に一瓶、必ず常備するとよい。
(次頁へつづく)