日本で人気のシングルモルト・ベスト10
本意ではない。ウイスキーをランキングで語ることは避けてきた。いい人ぶるわけではないが、ウイスキーはすべて素敵だ。飲む人の好みに合うか、合わないか。旨い、と感じるか。それが重要だと思う。好みは十人十色で、ましてや私なんぞが優劣をもって語ったり、何かを基準に差をつけるなんてことは愚かな行為だ。ただ周囲で、何が売れているのか程度のことは教えて欲しい、との声が以前からあった。やっと決心がつき、初のランク記事を発信する。
日本で人気のシングルモルト・ベスト10を伝える。ただ2006年、昨年の数字であること、また日本のシングルモルトはメーカーの広報発表の販売量、スコッチのほうは輸入量であることをご承知いただきたい。
1 | サントリー山崎 | 137,000 |
2 | ザ・マッカラン | 34,000 |
3 | グレンフィディック | 17,000 |
4 | ザ・グレンリベット | 15,700 |
5 | ディアジオ社シングルモルト | *15,500 |
6 | ボウモア | 12,000 |
7 | アサヒ国産シングルモルト | *12,000 |
8 | ラフロイグ | 10,200 |
9 | グレンモーレンジ | 9,750 |
10 | サントリー白州 | 7,000 |
●スコッチは酒類飲料日報(2007年2月15日)より。ただしグレンモーレンジはInternational Wine&Spirits Recordより。単位=C/S
左/ラフロイグとともにアイラモルト人気を支えるボウモア 右/マッカラン人気の幅を広げたファインオーク・シリーズ。 |
4位に*印があるが、これはディアジオ・モエ・ヘネシー社のシングルモルトすべての数字。クラガンモア、クライヌリッシュ、ロイヤルロッホナガー、カリラ、ラガヴーリン、タリスカーなどさまざまなブランドを足したものだ。
7位のアサヒ国産シングルモルトはニッカの余市、宮城峽のこと。ニッカはアサヒビールグループであるため、アサヒの広報発表の数字となる。
次ページでは雑感とともに11位以下のブランドについても述べる。
(次頁へつづく)