PR
ウイスキー&バー/ウイスキー、おススメのこの一瓶

真実のシングルモルト・ランキング(2ページ目)

大袈裟なタイトルを付けたが、なんのことはない、販売数量、輸入数量のベスト10を伝える記事。この年末は、ベスト10の全部を飲むぐらいの勢いでウイスキーに愛情を注いでいただきたい。よろしく。

協力:サントリー
達磨 信

執筆者:達磨 信

ウイスキー&バーガイド

PR

世界と日本の数字は違う

見てわかるように、世界で最も飲まれているシングルモルトはグレンフィディックだが、日本ではザ・マッカランが上位となる。しかもグレンフィディックの2倍の数量だ。
マッカランは05年には28,000ケースだったが、1年で6,000もアップしている。おそらく新たに加わったファインオーク・シリーズの人気によるものだと思う。従来のシェリー樽100%と違い、シェリー樽熟成原酒とバーボン樽熟成原酒をヴァッティングしたもので、飲みやすさがある。
アイラモルトの、なかでもラフロイグ・ファンの友人にこのランクを教えたところ、彼はボウモアが上にあることに驚いていた。ファン心理とは面白い。自分が好みのものが1番と考える。でもボウモア、ラフロイグが上位にあるということは、いかにアイラモルト人気が根強いかを物語っている。

左/山崎18年 右/白州18年
左/山崎18年、右/白州18年とも香味バランスは最高で、世界に誇れる品質
1位の山崎は圧倒的で2位となるマッカランに10万ケース以上の差をつけている。国産シングルモルトだから、このくらいはスコッチを圧倒しつづけてほしいと願う。でも日本の風土で日本人の味覚にあったウイスキーづくりをとの信念でモルト原酒をつくりつづけてきた山崎だから、やはり日本人に受け入れやすく安心感のある香味であり、当然のことだともいえる。今後は、日本を代表するシングルモルト山崎が海外でどこまで人気を集められるか、興味深い。
ニッカは12,000ケースのうち、余市がおそらく10,000ケースを占めていると思われる。いいブランドである。もう少し数字が伸びてほしいと願う。
元気がいいのは私が見守りつづけている白州。2007年は8,000ケースを超えるはずだ。年々人気が高まっている。まだまだよくなるブランドといえる。いまだにハクシュウと読んでもらえず、シラス?と口にする人もいるが、昔の笑い話になる日は近い。

11位からの数字には大差

11位からのランクが気になる人もいらっしゃるはず。11位は6,000ケースのトマーティンだが、12位以下はガクンと数字が下がる。
ダルモア、ハイランドパーク、グレンロセスなどがつづくのだが、なんと2,000ケース、そして1,000ケース代となる。格差はあまりにも大きい。

グレンロセスは私なんぞ、ソーダ割でグビグビ飲む夜があるが、きっと私の貢献度は高いはずだ。こんなことを感じながら飲むと愛おしさがます。これも呑んべぇの愉しみ方のひとつだろう。
1位の山崎や元気が良くなってきた10位の白州なども、私の場合天の邪鬼かもしれない。ふたつとも売れ筋は12年である。だが人気の12年を飲むことはあまり多くない。2万円と金はかかるが、山崎18年、白州18年を無理して買っている。これらは深夜、仕事を終えた時に、しみじみとゆっくり味わう。で、何もない夜は白州10年をソーダで割って、つまりハイボールでグビグビやる。12年は料理店で、数人で食事しながら飲む場合、ボトルでオーダーすることがある。

まあ、人それぞれ、ということ。読者の中で、元気と金がある方に提案したい。この年末、ベスト10を全部飲んでみてはどうだろう。それぞれの香味の違い、シングルモルトの飲み比べの面白味を再認識できる。シングルモルト入門者はベスト10のいくつかのブランドを記憶して、まずバーで3つぐらいを試してみてはいかがか。

【関連記事】
主要ウイスキー・ランンキング/2011
シングルモルト・ランキング/最新2011
最新のシングルモルト・ランキング10
シングルモルト・ランキング2009
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2

あわせて読みたい

All About注目リンク

PR

ウイスキー&バー 人気記事ランキング

2024/04/20 更新
ランキング一覧
  1. 1ウイスキー・ソーダとハイボールの違い
  2. 2角瓶とともにおすすめの美味しいウイスキー
  3. 3ウイスキー「碧Ao」&「知多」ハーフボトル発売
  4. 4シングルモルト山崎・白州100周年記念蒸溜所ラベル
  5. 5ハイボールって、なんだ?
協力:サントリー

カテゴリー一覧

All Aboutサービス・メディア

All About公式SNS
日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
公式SNS一覧
© All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます