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ウイスキー・ソーダとハイボールの違い(2ページ目)

ウイスキー・ソーダとハイボールの違いはなんだ。言葉の違いだけじゃなくて、心理的なものがあるような気がする。どっちだっていいんだけどね。私はハイボール好きと言いながらウイスキー・ソーダ的な人間である。

協力:サントリー
達磨 信

執筆者:達磨 信

ウイスキー&バーガイド

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私がこれまで、最もたくさん飲んだハイボールはデュワーズ・ベースのもの。「昔のデュワーズはよかった。いまは味が変わっちゃって」なんていう人がいるが、ハイボールで愉しむならいまのデュワーズのほうがずっといい。
 
ラフロイグ"
ラフロイグのソーダ割りもうまい。
いま一番のおすすめは白州10年。これ旨いよ。ソーダ割りに最高。で、毎日飲みたいと思うのは響17年のハイボール。贅沢だけどね。それとたまにバランタイン12年もよくソーダで割って飲む。これもバランスがいい。いま述べた銘柄はすべてウイスキー1にソーダが2.5ぐらい。1対2.5ぐらいの比率で愉しんでいる。
 

アイラもバーボンも旨いよ

バーで1対3の比率で飲むことがよくある。アイラモルトとバーボンである。
アイラモルトはラフロイグかアードベッグ。バーボンはノブ・クリークやワイルド・ターキー。アイラもバーボンもソーダで割った時の甘味がいい。ほどよい甘味って大切で、これが旨味なんだよな。
辛いけど旨いって食べ物がある。あれって甘味が感じられるから旨いんだよな。ウイスキーも同じだと思う。

バーボンを1対3にするのはノブ・クリークもターキー8年も50度ぐらいあるから、アルコール度数を下げるためでもある。アイラの場合は、1対3ぐらいの甘味が好きだからだ。とくにラフロイグのソーダ割りはいい。一度試してみて欲しい。ラフロイグってミント・ジュレップにしても旨いし、カクテルベースとしても結構活躍するんだよな。

以上のように、バーではその夜の気分でいろいろと試す。アイリッシュウイスキーもソーダで割る。ライトな感覚が強いアイリッシュは2種類のウイスキーをミックスしてもらってソーダで割る。これはバーテンダーと私の遊び心から生まれるもの。たとえば私が「ロックスと何かをミックスしてつくって」と言う。バーテンダーが何を合わせてくるか、それが愉しいのだ。

バーによってハイボールのつくり方はいろいろだ。グラスを冷やしている店、ウイスキーを冷凍庫に入れている店もある。それぞれにそれぞれの味わいがあり、私はどんなやり方も受け入れる。
ただしウイスキー・ファン、バー・ファンの勝手を言わせてもらうと、グラスもウイスキーも常温の状態で、氷とソーダのシンプルな素材を使い、いかにエレガントで清々しい味わいをつくってくれるかが面白い。レモンピールがどうのこうのっていうのは、私の場合、そう大きな問題ではない。まったくその時の気分だ。

実はソーダについても言及しようと思っていたのだが、長くなったので次の機会とする。ソーダってのも語るとなると大変なんだな。
まあいつかはソーダについても書く。

前回の私の好きなカクテル『アイルランドを謳うシャムロック』も是非、ご覧いただきたい。

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