良書に出会ったぞ!
久しぶりの“男は読むな!”シリーズ。今回は一冊の本を紹介する。30代前半の女性の友人が、「女性へ向けてバーやウイスキーのすすめを書いているあなたが、喜びそうな本がある」と教えてくれた。『「孤独」のちから』諸富祥彦著(海竜社)¥1,400 |
本のプロフィールには、教育学士、臨床心理士、日本トランスパーソナル学会会長で、カウンセリング心理の若手ナンバーワンとある。私より5歳ほど年少で40歳前半の男性であろう。
実は買い求めたものの、はじめにと第5章快適な「マイ・スペース」の見つけ方・実践編『ひとりで入れるバー、飲み屋をみつける』という項しか読んでいない。
はじめにを読むと、“ひとりでいることは、自分らしい人生を生きていくために必要である”という提案がされているらしい。なにやら昨年末に私がこのシリーズで書いた『女のひとり酒のススメ 2006』に通じる部分があるではないかと、ちと胸が躍った。
深い心の会話の場所
さて、本題の『ひとりで入れるバー、飲み屋を見つける』の項なのだが、私はなるほどと深く感じ入ってしまった。女性へのバーのすすめの内容は私がこれまでこのシリーズで書いてきた内容と同じなのだが、“カウンター席で「ひとり」を練習する”を読んで膝を打った。カウンター席の丈の高いイスの不安定感が心理的に効くというのだ。
バーのカウンター席の背の高いスツールが心理的に効くらしい |
だがこれじゃあ意地悪なので、次のページでは諸富氏が「人と人が深い会話をしたいなら、むしろ対面しないほうがいい」、カウンター席で隣り合った方がいい、についてキチンと教えよう。(次頁へつづく)