ソーダ割りも好きだし、いろんな飲み方をしたい、という人には角瓶(¥1,491)、サントリーオールド(¥1,869)、スーパーニッカ(¥2,240)あたりをすすめる。
ちなみに今回は酒屋さんで手に入りやすいジャパニーズウイスキーばかりを紹介する。
もっと他にないの、という人は、バックナンバー『自宅に常備したいブレンデッド』を読んでいただきたい。
ハーフ・ロックってなんだ。
上記のウイスキーはブレンデッドばかり。次はモルトウイスキーをひと瓶紹介しよう。その前に「エッ、ブレンデッドって何?」という人は『グレーンはダシ、モルトは味噌』を参照いただきたい。ではモルト。ピュアモルトウイスキー 北杜12年(¥2,572)。カッコイイ入門で売り出しているが、カッコイイかどうかは別として、モルトってよく聞くけど飲んだことがないっていう人は、正月に北杜をとりあえず飲んでみるといい。肩の凝らない酒である。
飲み方はまずハーフ・ロック。これって角瓶のChemistryが出てるCMで目にしたことがあるかもしれないが、ウイスキーと水の1対1のオン・ザ・ロックのこと。北杜で試してみるといい。飲みやすいと思うのだが、これでもタフな感じがするなら、もっと水を入れて自分好みに調整すればいい。
ちなみに私は氷は入れない。ウイスキーと水の1対1、トワイス・アップという飲み方が多い。自宅で本を読んだり、スポーツ中継なんぞTVで観たりという時は、水を2倍ぐらいにして、薄いのをちびりちびりというのが好きだ。
ハーフ・ロックだが、これはブランデーでやってもよい。
たとえば、フレシネ ベビーを飲んで乾杯して、リザーブ10年か北杜12年を何かつまみながら飲んだとする。ちょっとお腹も満たされてきたなという時にブランデーに移る。食後酒という訳だ。
石原裕次郎のブランデー・グラスをユンラユラ・スタイルなんかここでは捨て去ろう。ウイスキーのロックグラスでブランデーのハーフ・ロックをやればいいのだ。
おすすめはサントリーブランデーV・O。たしか¥1,050だったと思う。安くて、おいしい。それにコンビニに意外と置いてあるんだな。手に入りやすい。赤ワインが好きでよく飲んでいる人は、ブランデーってすんなり受け入れられると思うんだが、どうだろう。
ま、今回はとりあえず例を挙げてみた。早い話が、年末年始のゆったりとした時間に、いつもとはちょっと違う飲み方をしてみたらどうだろう、ということだ。味気ない缶はよそうよ。テーブルの上に空き缶が並ぶ絵は美しくないしね。
それにウイスキーとかブランデーって、ワインと違って早く飲んじゃわないといけないなんてことがない。開けても、また封をすれば何日も持つからいい。
とにかくいろいろ試して、自分の好みの酒、飲み方をみつけていただきたい。
前回の『バー・デビューにふさわしい曜日』もどうぞ。