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大陸の花茶から台湾の青茶まで |
白川さんのところでは、新しいプーアル茶から30年ものの生茶まで各種のプーアル茶を扱っていますね。白川さんが見せられたプーアルのについて教えてください。
■ 白川さん
プーアルの魅力は、何と言っても「生茶」の魅力です。プーアルには熟茶と生茶の違いがあるとご存知の方も多いかとは思いますが、生茶には偽物も多く本物の「生茶」を飲んだ経験のある日本人は非常に少ないと思います。日本には上質な生茶は入ってきていないのですからそれは仕方の無いことですが、非常に残念なことです。
プーアル茶は、けして黴臭い風味のお茶ではありません。また生茶の魅力は茶葉が生きている、生きていて年月と共に麹菌の力を借りながら熟成を続ける、そこにプーアル茶の奥深い魅力を感じます。
プーアル茶はもとはカメリアシネンシスの茶葉で、作りたては渋みの強い緑茶の風味です。それが麹菌を植えつけることで年月と共に茶葉が生き続けて熟成を重ねる、まるでワインやウイスキーのような飲み物ですね。熟成環境や年度でお味が変化して行きますが、渋い緑茶の風味から青茶に近い風味、更に紅茶に近い風味、同じプーアル臭があってもより深い味わいに変化を遂げて行きます。
数十年の時を経て味わいの深く熟成した生茶は、その味わいは言葉に例えようがありません。まるで豊かな大地をそのままお茶にしたような、本当に深い味わいです。自分の手元で熟成した場合はそれこそ何年も先に、いや五年・十年・二十年先にやっと、そんな時の流れと共に味わう生茶、何と魅力的で優雅なお茶でしょうか。
▼ ガイド
なるほど、プーアルも奥がとても深いお茶ですからね。おいしいものはおいしいですよね。
さて、そのほかのお茶もいろいろと取り扱っていらっしゃいますが、お茶の品揃えはどのような観点で選ばれているのでしょう?
■ 白川さん
基本的には自分の趣味嗜好で選んでいるのですが、とにかく美味しいことが一番です。
それと価格面で値段の割りに美味しい、リーズナブルであることも条件としています。ご存知のように中国茶の値段はピンきりで、折角ご紹介するのですから価格訴求型の安い茶葉は取り扱っていません。しかしながら1g一万円もするような茶葉は手が出ませんので、日常的に飲める範囲の価格帯の中で、大陸・台湾にこだわることなく選定しています。
▼ ガイド
お茶も花茶から黒茶まで、こだわりで選んでいるということが良くわかりました。
今後、白川さんとしては、サイト運営だけではなく、具体的にやりたいと思っていらっしゃることはあるのでしょうか。
■ 白川さん
作家さん達からもリクエストされているのですが、日本で「張 泉林」や「呉 小平」の作品展を行いたいと考えています。作家さん達にも是非日本へ来てもらって、茶壺作りを実演してもらい、お客様との交流もしてもらいたい、そんな事が実現できたら素晴らしいと思っています。
いつ実現できるかまだ具体的ではありませんが、是非その際はよろしくお願いいたします。
リーズナブルな茶具も扱っている |
はい。きっと、ここの読者の方々も、そんな機会があったら是非若い作家の方々とお会いしてみたいと思っていると思います。是非実現させてくださいね。
さて、オンラインショップは、かなり広がったのですが、対面販売と比較して、いろいろと苦労があるとおもいます。最後にその当りの苦労話を聞かせてください。
■ 白川さん
自分の本当に好きなものを販売していますので苦労と感じることはあまりないのですが、メールによる文章のみのやり取りですと時として言葉の意味を取り違えて誤解される事もあります。意図と反対に悪い意味にとられてしまう場合があると、文章による言葉のコミュニケーションの難しさを感じると共に悲しくなります。
それとこれは実店舗の場合にも言えますが、「恒福茶具」の存在を知ってもらう事の難しさです。広告宣伝を無尽蔵に使えれば苦労はしませんが、経費を掛けないで「恒福茶具」の存在を知ってもらう事それが一番苦労することでしょうか。
地道にネット上でリピーターを大切にしながら、引き続き運営して行きたいと思っています。
▼ ガイド
是非がんばってください。ありがとうございました。
■ プレゼント
恒福茶具さんのすばらしい福袋を1名さまにプレゼント。
内容は、まだ未定ですが、次のお茶の中から20種類の茶葉が各20g入ったもの。恒福茶具の発行するメールマガジン購読者だけが購入できる¥5.250の福袋です。
花碧螺・玉蘭香茶・水仙茶・松針茶・ライチ紅茶・竜井茶・碧螺春・白牡丹・桂花・特選鉄観音王・レモン紅茶・六安瓜茶・鳳凰単叢 杏仁香・台湾瓢風香ウーロン・台湾瓢風香翠玉・台湾瓢風香四季春・台湾瓢風香金萱・手摘み台湾高山茶
プレゼント希望者は、メールの件名に「【恒福茶具プレゼント】」と書き、氏名(ニックネーム可能)、年齢、性別、都道府県、この記事の感想をお書きの上、ガイド(chinesetea@im.allabout.co.jp)までメールをお送りください。
2005年1月20日締切です。振るってご応募ください。
(注)お送り頂いた個人情報は、今後の記事の企画とプレゼント抽選の為のみ利用させていただきます。応募多数の場合は、抽選により当選者を決定させていただきます。当選者には別途メールを差し上げて、お送り先などをご確認させていただきます。
オンラインショップオーナーインタビュー
・ 馨香
中国十代銘茶を扱う「馨香」の秦さんに。
・ 台湾茶ドットネット
台湾木柵でお茶修行した「台湾茶ドットネット」の大倉さんに。
・ 桃福
雲南省のお茶に強い「桃福」の今西さんに。
・ 台湾高山茶「優香」
台湾高山茶の専門店「優香」の端さんに。
・ From 台湾
台湾から茶器やお茶の専門店「From 台湾」の菅井に。
・ 阿里山茶坊
台湾茶と鶯歌名器の専門店「阿里山茶坊」の張さんに。
・ 中国好茶館
サイトデザインがとても素敵な「中国好茶館(現「Leaf Store」」の野口さんに。
・ 老地方茶坊
兵庫の「老地方茶坊」の張さん、見聞さんご夫妻に。