「いろんなネットショップがあるけど、どこでお茶を買って良いかわからない!」という声にお応えして、独断と偏見で選んだお勧めオンラインショップのオーナーに突撃インタビューを敢行するシリーズ第四弾です!




「阿里山茶坊」のサイト
http://www.arisan-net.com/

第4回目を迎えるオンラインショップオーナーインタビュー、今回は、台湾茶と鶯歌名器の専門店「阿里山茶坊」オーナー張 耿輔さんにお話をお伺いしました。



(ガイド) 張さんのオンラインショップは、すっかり老舗になってきましたね。最初は様々な産地の台湾茶が購入できるお店として注目されましたが、最近ではそれに加え、台湾の優れた作家物の茶壺などが購入できるお店として知られています。
そこでまず、日本で台湾茶のオンラインショップを始められたきっかけを教えてください。

(張さん) 台湾で生まれた私が日本に来て10年経ちますが、日本に来てすぐ気がついたのは、烏龍茶がほとんど中国本土からの烏龍茶だったことでした。台湾茶の方がはるかに美味しいなのになぜ少ないのだろうといつも疑問に思っていましたが、どうやら、みなさん台湾においしいお茶があること自体をご存知無いらしいということに思い至って、ならば私が日本においしい烏龍茶を紹介しようと思ったのが、オンラインショップを始めるきっかけでした。

(ガイド) 張さんにとっては、お茶は生活の一部として存在していたのでしょうね。

(張さん)  私は小さい頃、いつも近くの公廟(神社)へ遊びに行っていましたが、そこでは地元の老人たちは老人茶(ろうじんちゃ:今の工夫茶の前身)を飲みながら、毎日楽しそうに将棋をやっていました。
 でも小さい私は、興味なんて持っていなかった。なぜなら誰も烏龍茶を飲んでいるから。特に意識しなくても生活の中に根ざしていて、本当に毎日飲んでいるので、意識なんかしていなかったのですね。
 私が本当の意味で台湾の烏龍茶を意識するようになったのは、茶藝が流行してからです。70年ごろから茶藝館などが出来初めて、80年代に台湾で若者の間にも工夫茶藝がはやっていきました。でも、その流行に対してなにか違うのでは?と疑問をもったのです。流行しはじめた茶藝は、小さい頃毎日そばで見ていた老人茶と、似ているようでも実はぜんぜん違って、なんとも形式化されていましたから。そんな形式化された工夫茶に疑問を持ちながら、烏龍茶ってなんだろうと興味を持ち始めたのでした。

(ガイド) なるほど、台湾の茶藝は、本来生活に根付いているお茶とは違うと感じられたのですね。これをきっかけに、日本に来られる前も、なにかお茶に関するお仕事をされていたのですか?

(張さん) 残念ながらわたしは阿里山茶坊を始める前には、お茶と関係ある仕事はしていませんでした。台湾の工夫茶藝は日本に渡ってきて、さらに形式化にしてしまっているのをみて、なんとか私が小さい頃よく見かけた老人茶を日本で普及していきたい、そういう気持ちで阿里山茶坊を立ち上げたのです。
 日本のお客様にどうやって烏龍茶を淹れたらよいのかと聞かれた時には、私は必ず「茶藝から烏龍茶の世界に入るのはいいですが、あとは自分なりの淹れ方をしてください。」、そのようにお話しています。自分でおいしいと思うお茶を自由に淹れことが出来るようになれば、必ず生活の中にお茶が溶け込んでいくと思っています。形式は必要ないのです。自分らしく楽しむことが、重要なのです。