中国茶/中国茶関連情報

馨華

中国十大銘茶を中心に、美味しくて安全なお茶を販売する「馨華」のオーナー秦 国力さんに、ショップ運営などについてお聞きました。

執筆者:平田 公一



「中国伝統十大名茶 馨華」
http://www.chinesetea.co.jp/shop/index.htm


久しぶりのオンラインショップオーナーインタビュは、馨華(シンファ)の店長、秦 国力(シン コクリキ)さんにご登場いただきました。

秦さんは、長い歴史をもち、九朝古都の洛陽(らくよう)や中国武術の発源地少林寺などの遺跡が残る河南省(かなんしょう)のご出身。河南省は、信陽毛尖(しんようもうせん)に代表されるように、お茶の産地でもあります。そんなところで生まれ育った秦さんが、何故、日本で中国茶のオンラインショップを立ち上げたのか、そしてどのように展開していくのかなどをお聞きしてみました。


にこやかな秦さん
 ▲ ガイド
 まず、秦がなぜ日本に来られたのか、ということから聞かせてください。

■ 秦さん
わたしは河南省の田舎で産まれました。七年前、わたしは日本に来ました。何も知らずわからず(当然日本語も!)、ただ「日本で自分を試したい!」その思いだけでやってきたのですから、今思えば無鉄砲ですよね。(笑)

日本で月日を重ねていくと、どんどん日本に惹かれていきます。まず、刺身、寿司。そして日本人の丁寧さ・優しさ、最新技術・・・などなど。今では、本当に日本にやって来てよかったな、と大満足です。

 ▲ ガイド
 では、なぜ日本で中国茶のオンラインショップをたちあげたのでしょう。

■ 秦さん
わたしは中国茶を飲んで育っていますから、日本にきてもやっぱり中国茶が飲みたくなって、日本でよく売っている中国茶を買って飲んでいました。

しかし子供のころから飲んでいたあの美味しいお茶を実際飲むことはできませんでした。と同時に、日本では中国茶ブームになりつつあるけれど、「本物」を日本の皆様は飲めていないのではないか、と思いました。

だから、わたしは中国の伝統ある「本物」のお茶を日本に伝えたくて自分で仕入れて売ることを決心しました。中国茶は烏龍茶だけではないこと、また古い古い伝統があり、中国を支えるくらいお茶文化は人々の健康の源として大切なものであること、同意に「お茶を愉しむ」習慣があること・・・たくさんたくさん皆様にお伝えしていきたいと思っています。

香りの良い安渓鉄観音
 ▲ ガイド
 「馨華」というお店の名前はとても綺麗な字ですね。この名前の由来を教えてください。

■ 秦さん
綺麗な名前といってもらって、うれしいです。この名前は、「中国茶のかぐわしい香り」を日本の皆様にお伝えしたくてつけました。

 ▲ ガイド
 馨華では、「中国伝統十大名茶」をコンセプトにお茶を販売されていますね。中国茶を知らない人には、十大茶ってなんだろうと疑問におもうと思いますが、なぜ、中国伝統十大名茶を取上げたのですか?

■ 秦さん
中国茶には数千もの種類がありますが、そのなかでも10種類の有名なお茶が存在します。これが十大銘茶です。これらはすべて歴史をもった伝統ある名茶なのです。日本ではまだまだ「十大名茶」という紹介は少ないですが、これらを中心に紹介したくてお店の名前にも思いをこめてつけました。


■「中国伝統十大名茶」って何?
中国茶は5000、いえいえそれ以上もの種類があると言われています。その中で特に中国国内外で近代親しまれ珍重されてきた十種類の名茶があります。それが「中国伝統十大名茶」です。日本では「十大名茶」として紹介されることは少なく、馴染みが薄いかもしれませんが、これらは国を代表する名茶だけあり、その個性は極めてはっきりとしていて、思わず唸り声を出してしまう逸品ばかり!なのです。
(注)十大銘茶として掲げられるお茶の組み合わせは、実はいくつかあります。馨香では、君山銀針(くんざんぎんしん)、安渓鉄観音(あんけいてっかんのん)、武夷岩茶(ぶいがんちゃ)、黄山毛峰(こうざんもうほう)、都均毛尖(といんもうせん)、六安瓜片(ろくあんかへん)、西湖龍井(せいころんじん)、洞庭碧螺春(どうていぴろちゅん)、信陽毛尖(しんようもんせん)、祁門紅茶(きーもんこうちゃ)の十種類のお茶を指しています。ほかにも、こんな十大銘茶の区分があります。
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