ブレッド&サーカスのカンパーニュ
年末のベストパン★2009では3年連続のグランプリとなったブレッド&サーカス。最近ではなかなか入手困難なこの店のパンを、食べれば何でも印象に残ってしまいそうだけれども、2009年末にあらためて確信したのは、食事パンのおいしさでした。ブレッド&サーカスにカンパーニュの類はたくさんあります。ストイックではないけれど、嗜好的要素が入らない無地の、たとえて言うなら白いシャツのようなパン。これに何をあわせようかという想像の余地が残されているところがいいのかもしれません。
石臼挽き全粒粉カンパーニュは、どんなに忙しいときでも、わたしに具だくさんのスープを作らせるパンです。食事になるパンは頼もしい。生きていく力となります。2009年はトマトの香りのオリーブオイル「BLUNDA」と合わせたりもしました。
ブレッド&サーカスは、おいしいものと楽しいこと。 人が集まってくるところ。
最近ますます、店名のあらわすとおりですね。
石臼挽き全粒粉カンパーニュ |
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チクテベーカリーのかぼちゃのパン
かぼちゃのパンとマロンのパン |
久しぶりにチクテベーカリーで好きなパンをあれこれ頼んだときに、ちくちゃんこと北村千里さんから薦めてもらったのが、かぼちゃのパン。昨秋の季節限定品で、いつもブラウン系一色のチクテでめずらしく、あざやかな色と味わいでした。
ストレートにかぼちゃが感じられ、そのままおいしく食べてしまったけれど、これはサンドイッチにも良さそうに思いました。白いチーズを使えば色のコントラストが美しく、かぼちゃのサラダを挟めば、かぼちゃを思い切り堪能できるサンドイッチになります。
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ツオップのミッシュ
さまざまな要素がかさなって、「こんなにおいしいパン、食べたことない! 」と感じることはたまにあるので、言葉にすると軽薄になってしまうのですが、昨年末のおどろきといったら……!重過ぎず、軽過ぎず、クラストが固過ぎず、柔らか過ぎず。このパンが家にあった一時期、毎食のようにそれをタルティーヌにしていただいていました。ミッシュとはミックスの意。国産小麦と国産の古代小麦を半分ずつ配合し、超微量のイーストで常温長時間発酵した大型パンです。 皮付きの玄麦の状態で届いた古代小麦を、店長夫人のりえさんが挽いていると聞きました。 希少な国産の小麦を取り巻く現状は厳しいもので、生産者レベルからどれほどの苦労があったことかと思うけれども、出来上がったパンから感じられるのは苦労ではなく、店長の伊原さんの「おいしいでしょう! 」という満面の笑みです。
こういうパンがいつでも手にはいり、食べられる未来のために、わたしたちは何ができるでしょうか。
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ミッシュ |