2009年10月~12月、ガイドが取材先などで出合い、とくに印象に残ったおいしいパンをご紹介します。

ドンクのパン・ド・ロデヴ

11月、丸の内のドンクで、仁瓶利夫さんを囲んでパン・ド・ロデヴを愉しむ集まりがあると聞いて参加し、ベーシックなロデヴのほか、仁瓶さんの好きなクルミ入り、味の濃いワイルドブルーベリー入りなどを料理やチーズ、ワインとともに堪能しました。

ロデヴはフランスの町の名前。水分量の多い生地を、計量も成形もせずに焼くところはリュスティックと似ていますが、それ以上にたくさん(対粉90%ほど)の水を加えてあり、ルヴァン種を使います。柔らかすぎて扱いにくい生地を窯の中でググっと膨らませるのは職人技。深みと奥ゆきのある味わいは、リュスティックに比べて日持ちするようです。

パン・ド・ロデヴは青山のドンクなどで、買うことができます。

しっとりと水分を湛え、半透明の艶をもつ生地は、弾力をもちながら柔らか
クルミとレーズン入りのパン・ド・ロデヴ
見た目は素朴なパン・ド・ロデヴ(350円)


【関連記事】
仁瓶さんのパン・ド・ロデヴ(Bread Journal)
ドンク青山店~Aoでフランスパンを愉しむ

ノリエットのパン オ ノア ショコラ

Pain aux noix chocolat(パン オ ノア ショコラ)

11月、下高井戸のノリエットの永井紀之シェフのインタビューで、印象に残った話があります。

「その国の食文化を受け入れよう、と心に決めたら、慣れるまで食べ続けてみることです。経験のない舌は、おいしい、おいしくないをちゃんと評価できないものだから」

パンの愉しみかたについてのインタビューで、フランス暮らしの長い人たちからよく、クロワッサンはもちろんパン・オ・ショコラなど中に何か入ったものまで、コーヒーに浸して食べる朝食の話を耳にして、わたしもこのフランスの習慣をノリエットのパン オ ノア ショコラで試してみることに。

パン オ ノア ショコラはクルミとチョコレート入りのうずまき型クロワッサン。慣れないわたしには、サクサクの層がコーヒーでやわらかくなってしまうのはもったいない気もしたものです。ただ、浸しても浸さなくても、パティシエの作るヴィエノワズリ。それはきっと近いうち、また試してみよう、と思わせる贅沢な味わいでした。

【関連記事・サイト】
ノリエット 永井紀之シェフインタビュー (Bread Journal)
ノリエット公式サイト