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2009富士登山競走、完走トレーニング法(4ページ目)

2009富士登山競走まで残り1ヶ月余り。応募者が増えて参加するのも難しくなった人気大会ですが、歴史もあります。日本一の山に登ってこそ「ヤッター!」と叫べるのでは? その完走法を再びご紹介します。

谷中 博史

執筆者:谷中 博史

ジョギング・マラソンガイド

完走後の試練は、寒さと砂塵

これが富士登山競走の下山スタイル
これが富士登山競走の下山スタイル
富士登山競走は完走後も試練が待っています。それは寒さと砂塵。スタート地点と3000m近く標高が上がるということは、気温が約18度低くなるということです。実際には時間の経過もあるのでスタート時よりゴール時が18度低いということではないのですが、かなりの低さ。それでも日照があって風がないという好条件ならいいですが、日がかげって風が吹いていたら最悪。とてもランニング中のウエアでいることはできません。

ということで、防風ビニール袋は極力持って上がりましょう。山小屋に逃げ込む時のために、お金も必需品です。1000円あればOKでしょう。山小屋でビニールの雨コートを買ってもいいと思います。

下りはマスクとゴーグル

下りでは砂塵に悩まされます。雨でも降ってない限り、火山特有の赤い砂塵ですべて真っ赤。すべてを防ぐことはできませんが、せめて鼻の穴と口は防ぎたいのでマスク必携です。ウイルスほど微細ではないので安物でOK。マスクを忘れたら、バンダナやタオルで鼻と口を覆うとかの工夫をしてください。

頭も帽子を被ってないと、ただでさえごわごわになる髪の毛がたいへんなことに。目にも入ります。涙目で真っ黒の目やにが出るなんていうことに。これはサングラスごときではとても防ぎきれません(しないよりいいようですが)。これに対して準備のよい人は、水泳用ゴーグルを使っています。下山時の風体は実に異様ですが、これが富士登山競走モード。

最高点まで行けるのは本当の実力者

富士山山頂の最高地点、剣が峰まではゴール地点からさらに急ぎ足でも往復20分くらいはかかります。5合目駐車場から出る帰りの送迎バスは午後2時までなので、そこまで足を伸ばすか否かはゴール時間と足の余力との相談。4時間以内でゴールできれば十分行ってこられると思いますが、それ以上かかった方は余裕を持っての下山が困難になってきます。やっと完走レベルの人は、即下山です。

車利用で現地入りの知恵

駐車場から富士山を望む。やはり高い
駐車場から富士山を望む。やはり高い
スケジュールに余裕をもって前日に現地入りし一泊して臨みたいところですが、平日でもありそうもいかない人が多いと思います。

当日、車で現地入りの場合、大会会場である市役所前の通りに面した駐車場には止めることができないと思っていいでしょう。しかし、多少離れても歩ける距離に駐車場は確保されているので、車での参加はOK。幸いに平日ですので、渋滞もないでしょう。

キャンプ慣れした人は、車中泊という手もあります。ただ、富士吉田の標高をお忘れなく。朝は相当に冷え込むので、車中とはいえマットや寝具は春、秋を想定して用意しましょう。夜中まで現地入りする車が騒がしいので、耳栓があるとよく寝られます。

汗と砂を落としたいとき

砂だらけになって下山した後、会場に用意されたシャワーで汚れを落とすことができますが、かなりの列ができます。シャワーを利用したければゴール後、極力早く下山すること。同様に周辺の日帰り入浴施設もいっぱいになります。特に会場と河口湖インターの間にある富士山溶岩の湯「泉水」は混雑。昨年レース後に行ったら、1時間待ちという状況でした。

ほかにちょっと料金が高いですが、平成18年開業のふじやま温泉、歴史が古く駅名にまでなっている葭之池(よしのいけ)温泉などが近くの日帰り入浴施設です。ちょっと足を延ばせば、山中湖や河口湖にもあります。

ほかにも、注意すべきことがたくさんありますが、以前に紹介した内容とダブるのでここまでにしておきます。「苛烈極める富士登山競走を完走する方法」と併せて参考にしてください。ぜひ今年も、今年はきっと完走を! 共に頑張りましょう!



<関連リンク>
富士吉田市 - 第62回 富士登山競走
苛烈極める「富士登山競走」を完走する方法
富士吉田市 富士登山競走コース 登山の様子(2001年の状況)
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