ジョギング・マラソン/ジョギング・マラソン関連情報

2009富士登山競走、完走トレーニング法(2ページ目)

2009富士登山競走まで残り1ヶ月余り。応募者が増えて参加するのも難しくなった人気大会ですが、歴史もあります。日本一の山に登ってこそ「ヤッター!」と叫べるのでは? その完走法を再びご紹介します。

谷中 博史

執筆者:谷中 博史

ジョギング・マラソンガイド

6合目までは気楽に歩く

ゴールは完走者の「歓喜」のラッシュ!喜びがあちこちで爆発している
ゴールは完走者の「歓喜」ラッシュ!喜びがあちこちで爆発している
馬返しから6合目ぐらいまでは、実は楽。というのは、渋滞していて走ることもできず、無理に抜こうとすれば余分な労力を使わなければならないからです。いらいらせずに、前のランナーについていけば気持ちも楽。ただ、途中でごく短いですが、平らになるところが数カ所あります。そこだけは走って一人でも二人でもいいですからランナーを抜きましょう。

時間を短縮するだけでなく、異なる筋肉を使うストレッチ効果、アグレッシブに気分を高める効果などがあります。5合目を2時間5分~2時間10分ぐらいで通過するランナーは、6合目を過ぎてからの「歩き」で明暗が分かれます。

礫を崩さないようにソフトに歩く

6合目からが本当の富士登山競走の始まりではないでしょうか。崩れやすい礫(レキ)の絨毯が延々と敷かれているのです。この礫の歩き方(もはや走れない)が2番目のポイントに。

足は礫が崩れなさそうなところにそっとソフトに置くこと。もし足を置いた礫が崩れれば、距離を損するだけではなく、バランスを崩して余計な筋肉を使うと共に呼吸とピッチが乱れます。酸素濃度も次第に薄くなってくるので、呼吸がしっかりできるということは大事なことなのです。その呼吸のリズムを壊さないこと。

ストライドは狭く

足もとを崩さぬためには、ストライドを狭め脚を運ぶこと。礫を押さえつけるように体重をかけるのですが、ストライドが広がると後足から前足に体重を移動しようとした瞬間、力がかかる方向が移動して礫が崩れるのです。後足が下がり前足に体重が移動できないことになります。

後足が安定している場合でも、広いストライドで前足が不安定な浮き石の上に着地していると、前足に体重が移動した瞬間に前足がずるりと滑るということになります。

そんなムリ、ムダを避けるためにはストライドを狭めに取ること。もちろん、路面が安定していればストライドを意識することはありません。
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