「家賃よりも少ない返済でマイホームを!」といったキャッチフレーズの広告を見て、「そろそろ、うちもマイホームを買おうか?」と、なんとなく始めたマイホーム探しが、いつしか本気になって、購入に至るというケースが少なくありません。気に入った物件が見つかって、いざ、契約という段階になって、「本当に買っても大丈夫かな?」「住宅ローンは返済していけるだろうか?」と急に不安になることも多いと聞きます。
適正なマイホームの予算は、どのくらいなのでしょうか? 「2014年度 フラット35利用者調査」(住宅金融支援機構)より、【フラット35】(住宅ローン)を利用して、マイホームを購入した人の購入データの集計結果を見てみましょう。世帯年収に対する住宅購入の所要資金の倍率は、建売住宅で6.3倍、マンションで6.4倍とのことです。つまり、世帯年収が800万円の家庭の場合、5,000万円くらいの物件を平均的に購入していることがわかります。
※年収倍率:各利用者の所要資金を世帯年収で除したものの総和をサンプル数で除したもの。
では、この年収倍率を参考にして、物件の予算を決めれば安心なのでしょうか?
年収倍率で平均的な購入価格を決めたとしても、それが自分にとって安心して購入できる金額かどうかはわかりません。例えば、子どもが1人の場合と3人の場合では、家計に占める教育費の割合は異なります。また、毎月の生活費も、希望する生活水準によって変わります。たとえ、世帯年収が同じであったとしても、家計の中から、住宅ローンの返済に充てられる金額は、どの家庭も同じということはないのです。
住宅ローンを組むと、返済は、20~35年と長期間になるのが一般的です。その間、子どもの教育費をはじめ、さまざまな出費がある中で、住宅ローンの返済をしつつ、さらに自分たちの老後資金の準備もしなければなりません。そう考えてしまうと、本当にマイホームを購入して、住宅ローンの返済が続けられるのか、不安になってしまいます。そこで、お勧めするのは、ライフプランを作ることです。
ライフプランの中に、希望する物件の資金計画(頭金や諸費用、住宅ローンの返済など)を実際に入れてみて、将来の家計の収支や貯蓄残高に問題がないかを確認します。ライフプランを作り、将来の生活・お金のことをイメージしてみると、自分たちが住宅ローンを返済していけるのか、おおよその判断ができるようになるのです。
ライフプランを作ってみて、希望する物件が、自分たちにとって予算オーバーだったとしても、すぐに諦めることはありません。例えば、毎月の生活費を2万円くらい節約できたら購入できるようになるといったように、マイホーム購入のための目標設定も行えるのです。
ライフプランは、自分で作っても良いのですが、ファイナンシャル・プランナー(FP)などの専門家を活用することをお勧めします。FPは、相談者の希望に合わせてライフプランを作るお手伝いをすると同時に、住宅ローンの選択や保険の見直しなど、家計全般の見直しのアドバイスをしてくれます。夢のマイホーム購入をお手伝いするパートナーになってくれるでしょう。
お金の専門家であるFP(ファイナンシャル・プランナー)に相談する 保険で家計が赤字に! ムダな保険解消法-
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