映画 新着記事一覧(44ページ目)

「もののけ姫」は、宮崎駿監督が構想16年、製作に3年を費やした超大作です。森を侵す人間達と神々の対立、狼に育てられた少女と若者の出会い……などを壮大なスケールで描いています。「自然と人間の共存」という、難しいテーマをストレートに打ち出した作品です。

東京多摩丘陵でのんびりと暮らしていた狸達。でも多摩ニュータウンのための宅地開発で、どんどんと自然が壊されエサ場も減ってしまう。このままでは住む所さえ奪われてしまうと考えた狸達は作戦を練るが……。ジブリの永遠のテーマでもある「人間と自然」のメッセージがはっきり伝わってくる、そして考えさせられる、いい作品です。

高倉健さんが愚直なまでにローカル線の駅と列車を守っていく男を見事に演じています。不器用というか頑固というか、とうの昔に置き忘れられてしまった男の気骨を感じて、切ないです。ちょっと不思議で温かくて、儚い、そんな思いがじんわりと残るいい映画です。

鎖国時代に嵐で日本を離れざる終えなくなった男達が、異国の地でなんとか帰郷しようと努力を重ねながら数奇な運命を辿っていく……。井上靖の長編小説で、日本文学大賞を受賞した「おろしや国酔夢譚」が原作の映画です。緒形拳さんを始め、いい役者さん達が勢揃い。いぶし銀のような演技が光ります。

トップ・ガンをベースにヒット映画の有名なシーンが、チャーリー・シーンによって再現されるパロディ＆コメディ映画です。有名俳優のギャップがまた良かったのかもしれません。くだらなすぎですが面白い作品です。

キャンピングカーで国境線を超えようとする、指名手配中のセスとリチャードのゲッコー兄弟。目的地は、日没から夜明けまで営業のナイトクラブだが……。しばらくはバイオレンス・ロードムービーとして物語が進行するので、観ている方もホラー映画だと忘れてしまいがちです。

本作の魅力は構成の妙です。ホラー映画内でホラー映画を楽しむメタ構成、そこから生じる先読みが難しいスリル、（意外な）真犯人探しの3つが味わえます。ホラー映画の仕組みをタネ明かししながら、あらゆるツボを押さえたホラーを再構築し、その魅力を共有しようとする試みはファンに受け入れられ世界中で大ヒットしました。

世間的に知られていないような小さい国の王子さまがニューヨークでお嫁さん探しをする、簡単に言うとそれだけのお話ですが、その間に起きるドタバタが本当に楽しい作品。主演のエディーマーフィーが特殊メイクにより何役もこなしているのも見所の一つ。観たら必ずハッピーな気持ちになれる、ロマンチックなラブコメディです。

殺人を目撃してしまった親子と共にアーミッシュの村に逃げ込んだ刑事ジョン・ブック。容疑者である同僚刑事や警察署内で麻薬取引を行っている者たちに命を狙われ……。この作品はサスペンスのカテゴリーですが、アーミッシュの美しい光景や結ばれる事のない切ない大人の恋心等、しみじみと心に響く1本です。

レイプされた被害者に非があるかないか、そんな社会問題に正面から挑んだ問題作。被害女性をジョディ・フォスターが熱演しています。はじめは諦めモードだった女性弁護士と徐々に心を通わせ、一度無罪になった人を同じ罪では裁けないという問題にも立ち向かっていきます。