映画
口コミでおすすめの文芸映画(邦画)
「Good Answers」にご投稿いただいた、“口コミでおすすめの文芸映画(邦画)”をオールアバウトがセレクト。
記事一覧
モノクロで昭和30年代初頭を再現「泥の河」
投稿記事昭和30年代初頭の大阪を舞台に、川べりの食堂に住む少年と、対岸に繋がれた廓舟の姉弟との出会いと別れを描きます。この映画は、直接戦争を描いたものではありませんが、形の違う反戦映画だとも言えるのです。製作当時はすでに珍しいものになっていたモノクロフィルムで撮られ、アカデミー賞の外国語映画賞にノミネートされたことも、大きな出来事でした。

叙情的な映像美と若々しい躍動感が魅力の「潮騒」
投稿記事三島由紀夫の小説「潮騒」を原作にしたこの作品は、美しい伊勢湾にある島を舞台にした、若い男女の愛と青春を描いた物語。母と弟のいる18歳の新治は、漁師の船に乗り込み家を支えていた。ある日新治は、村の金持ちの娘、初江に出会い、二人は意気投合する……。叙情的な映像美に、若々しい躍動感が感じられる、爽やかな作品になっています。

人間の汚い感情を美しく「美しさと哀しみと」
投稿記事嫉妬心や復讐心といった人間の汚い感情が複雑に入り乱れ、けれどもそれが美しく描かれています。若いって怖いもの知らず、美しいって最強。男を手玉にとって操っていく様子が面白いのです。とっても大胆で行動的で、少しの危うさもあり、観る側をドキドキさせます。

大奥に召されたことによる三姉妹の愛憎劇「大奥絵巻」
投稿記事東映の大奥シリーズ第3弾。大奥に召されたことによる三姉妹の愛憎劇です。まだ映像技術や科学技術も高度でないころの作品なので、昔ながらの製法で作られたものに囲まれたセットの中で、必然的に役者の演技もひきたてられてリアリティを感じます。大奥シリーズの中でも、おすすめの一本です。

世界中で読まれた不朽の名作「砂の女」
投稿記事不朽の名作として多くの人に読まれてきた安部公房の作品を映画化したこれまた、不朽の名作。原作を読んだ方にはぜひ、映画も観て欲しい一作であり、また映画を観た方には原作も読んで頂きたい作品です。この映画は岸田今日子のただならぬ独特な世界観と雰囲気が映画の全体を包み込んでいます。

ヒューマニズムにこだわった黒澤映画の集大成
投稿記事山本周五郎の「赤ひげ診療譚」の映画化です。黒澤明監督は、複数の物語を描いた短編集を、連続性を持った話にしました。同じく周五郎の原作を映画化し、同年に公開された田坂具隆監督の「冷飯とおさんとちゃん」とは異なるアプローチがなされています。このあたり、監督の個性が垣間見えるようで面白いです。黒澤は本当は強い人間ではなく、周五郎が描くような弱さやはかなさを持った普通の人を描きたかったのかもしれません。

様々な感情の浮き沈みを経験して人生悟る「女の一生」
投稿記事岩下志麻が演じる信子は、さまざまな感情の浮き沈みを経験して、人生とは、幸か不幸かで割り切れる様な、単純明快なものではないと悟ります。そんな信子の目線で物語を一緒にみて行く事でこちらも最後には信子と同じく穏やかな気持ちに持っていかれます。このような文学作品では感情を言葉にせず、演技がものをいうので関心してしまいます。

銀山温泉を駆けるラストシーンが美しい「乱れる」
投稿記事「乱れる」は、戦争により夫に先立たれた子のない戦争未亡人が、内に秘められていた女であることの情に気付き、静かに心乱され葛藤する物語です。見どころは銀山温泉がでてくる後半。映画の中の銀山温泉の町並みは今と変わらぬ面影を残し、そこにあります。一心不乱走り抜けるラストは、高峰秀子自身もお気に入りの場面としてあげるほどの美しい名シーンです。

軽薄な色男を市川雷蔵が完璧に演じる「好色一代男」
投稿記事「好色一代男」は井原西鶴の処女作が原作。物語もさることながら、市川雷蔵の堂に入った演技に注目ください。なよっとしていて底なしに軽薄で、ただひたすら女性を崇拝している、そんな男を完璧に演じています。また増村監督の撮る江戸、特に室内の光や着物の撮り方にご注目ください。他の監督の作品では出会えない光が、本作には満ち満ちています。

高評価を受けた青春映画の金字塔「若者たち」
投稿記事「若者たちは」早くに両親を亡くした佐藤5兄弟の物語。自身の立場、苦悩、主張を本音でぶつけ合い、時に大げんかとなりますが、助け合いながら一生懸命ひたむきに生きる姿を描いています。90分にこれでもかと詰め込まれた問題提議。難しい映画ではなく、非常にエネルギッシュな人間ドラマを堪能出来ます。青春映画の金字塔です。
