国内外でも高い評価を受けた「砂の女」

■おすすめの理由
不朽の名作として多くの人に読まれてきた安部公房の作品を映画化したこれまた、不朽の名作。

原作を読んだ方にはぜひ、映画も観て欲しい一作であり、また映画を観た方には原作も読んで頂きたい作品です。

作品の舞台となる砂丘地帯。まず、冒頭からすぐには馴染みのない空間が広がります。

なぜ、砂丘地帯で物語がスタートするのか。

きっと、現代の息苦しい日常を一歩間違えれば這い上がってこれなくなる、そんな状況を砂丘に見立て、ストレス社会や、現代を生きる人間の苦しい心の内を表しているのではないでしょうか。

昆虫採集をするために砂丘地帯にやってきた高校教師(岡田英次)は、砂の穴の中で暮らす後家(岸田今日子)の家に一夜の宿を借りる。
ここから話しが始まります。

穴の中にこぼれ落ちる砂は日増しに増えて、かきだしても穴から出ることが厳しくなる一方……。

そして、高校教師は自分はもうここから脱出できないと悟り、後家と結ばれていき、終いには砂の穴の中の奥深くへ。

この映画は岸田今日子のただならぬ独特な世界観と雰囲気が映画の全体を包み込んでいます。

カンヌ国際映画祭審査員特別賞をはじめ、国内外でも高い評価を受けた作品です。

■砂の女
監督:勅使河原宏
主演:岡田英次、岸田今日子
販売元:パイオニアLDC
時間:147 分



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