ジャガイモの出番が多い、スロバキア料理
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スロバキアの首都、プラスチラヴァ |
スロバキアの食事も肉が中心ですが、スロバキアならではの味覚としては、「ブリンゾヴェ・ハルシキ」がよく知られています。これはジャガイモと小麦粉を練ったものに羊のチーズやベーコンをかけた料理。チェコやスロバキアでは昼食が一日のメインの食事となることが多いのですが、昼食の定番メニューにもなっています。また、スロバキアに限ったことではありませんが、付け合わせにもジャガイモがよく登場します。
特産のパプリカが味の決め手、ハンガリー料理
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ハンガリーはフォアグラも安価で美味 |
ハンガリー料理の特徴は、なんといっても香辛料パプリカを多用すること。辛いモノから甘いモノまで、100種類以上もあるといわれています。使い方も多岐にわたり、料理の味付けに使われるのはもちろん、レストランのテーブルにはあらかじめパプリカペーストが置いてあることも珍しくなく、好みの味付けを楽しむことができます。
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グヤーシュ。周辺諸国でもポピュラーだが、やはりハンガリーのものはひと味違うという人も |
パプリカを使った料理の代表選手は「グヤーシュ」。牛肉とタマネギ、ジャガイモなどを煮込んだビーフシチューのようなスープで、チェコやスロバキアなど近隣の国々でも広く食べられています。ほかには漁師のスープの名を持つ「ハラース・レー」という魚のスープも定番。こちらはスパイシーな味わいがクセになります。ほかに骨付きのチキンをパプリカで煮込んだ「パプリカーシュ・チルケ」も人気の料理。サワークリームを浮かべていただきます。
食材の宝庫、クロアチア料理
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美食家がうなる食材がそろうクロアチア (C)RENZO KOSINO?I?(author), source of the photograph : CROATIAN TOURIST BOARD |
オーストリア、ハンガリー、トルコなどさまざまな国の影響も受けているクロアチア料理。基本的にマイルドな味付けで日本人の舌になじむと評判です。内陸部では肉料理が主流で、鉄製の鍋で肉や野菜を蒸し焼きにする「ペカ」などが有名。海岸部では新鮮なシーフードを使った料理を出す店も多く、なかでもペリェシャツ半島のカキ、クヴァルネル湾のエビはぜひ試したいところ。また、クロアチアは知られざるトリュフの名産地。イストラ産の白トリュフは食通に広く知られています。