グルメ・各国料理(海外)/各国料理

東欧の料理(4ページ目)

東欧の国々は肉料理が中心。なかでも煮込み料理が多く、温かい家庭的なムードが漂います。パプリカを多用するハンガリーやヨーグルトを味付けに使うブルガリアをはじめ、個性溢れる味わいが魅力ですよ。

古屋 江美子

執筆者:古屋 江美子

旅行ガイド

豊潤な豚肉に舌鼓、ルーマニア料理

チョルバ
チョルバ(C)ルーマニア政府観光局(http://www.romaniatabi.jp/)
ルーマニア料理は肉、とくに豚肉を使った料理の種類が豊富です。代表的な料理は具だくさんのスープ「チョルバ」で、豚肉入りの「チョルバ・デ・ポルク」、牛の胃袋が入った「チョルバ・デ・ブルタ」などバリエーションもいろいろ。香辛料がほどよく効いた「ミティティ」(ミチ)は豚肉や羊肉で作る、いわゆる肉団子。レストランはもちろん、街かどの屋台でも気軽にその味を試せます。マスタードをたっぷりつけて豪快にいただきましょう。ほかに、挽肉をキャベツなどで包んで煮込む「サルマーレ」はサワークリームのすっきりした酸味が絶妙。料理の付け合わせとしてはトウモロコシの粉で作った「ママリガ」が添えられます。

巧みなヨーグルト使いに驚く、ブルガリア料理

ブルガリアといえば「ヨーグルト」を思い浮かべる人が多いはず。そのイメージ通り、スーパーでも多くのヨーグルトが売られていますが、驚くのは種類よりも使い方の多彩さ。ヨーグルトを使ったケーキもあれば、サラダにも添えるのも当たり前だし、冷製ヨーグルトスープ「タラトゥール」のようなヨーグルトが主役の料理もあります。ほかに料理に欠かせないのがチーズで、羊の乳のチーズ「シーレネ」とキュウリやトマトのサラダ「ショプスカ」は代表的な一品。煮込んだ豚肉や野菜をオーブンで焼いて仕上げた「カヴァルマ」は心身ともに温まる家庭の味です。ブルガリア料理は全体的にトルコやギリシャの料理に似た雰囲気ですが、よりマイルドで落ち着いた味わいといえるでしょう。

南欧らしさ満点、ギリシャ料理

クレフティコ
骨付きラムをじっくりローストしたギリシャ料理「クレフティコ」
トルコやアラブ料理の影響もみられるギリシャ料理は、オリーブオイル・トマト・スパイス・ハーブなどを多用するのが特徴です。代表的な料理は、串焼き肉の炭火焼き「スブラキ」。非常に人気があり、街には「プシスタリア」という専門店がたくさんあるほど。おもに鳥や豚の肉が使われます。ほかにナスとひき肉を交互に重ねてベシャメルソ?スとチーズをかけてオーブンで焼いた「ムサカ」(ムサカス)も有名な料理。ヤギの乳で出来た「フェタ」はギリシャならではのチーズで、たいていのサラダの入っているほか単品でオーダーすることも可能。ギリシャ料理を出すレストランは「タベルナ」と呼ばれていますが、アテネの旧市街にはシルタキという民族舞踊のショーも合わせて楽しませてくれるタベルナが軒を連ねています。
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