媚薬のパルメザンチーズ
パルミジャーノの最後のひとふりが肝心!
このチーズが媚薬? というとピンとこないかもしれませんが、使う量に秘密があるのです。
パルミジャーノ・レッジャーノは、イタリア エミリア・ロマーニャ州のパルマ地区からレッジョ・エミリア地区を中心に生産される熟成タイプのチーズ。このチーズは、なんと2000年も前から作られていたともいわれている、とても古くから大切にされているチーズなのです。
徹底した管理の下、15~18ヶ月以上熟成されるハードタイプのパルミジャーノチーズは、すべてがそれになれるわけではなく、基準をクリアしたチーズだけが、パルミジャーノ・レッジャーノと名乗ることができるチーズ。熟成を重ねれば、重ねる程、風味も価格も増すパルミジャーノは、昔は銀行からお金を借りるのに、このパルミジャーノチーズが担保になってもいました。
その大きさは、重さ約30kgとかなり大きいもの。よくレストランで真ん中に穴を掘り、リゾットを和えたりするシーンで使われていますよね。
パルミジャーノはイタリア人が最も愛すべき食材のひとつ
パルミジャーノは、なんといってもイタリア人が最も愛すべき食材の一つ。なにせ赤ちゃん時代から食べられるのもポイントの一つです。
だからイタリア人達は「私はパルミジャーノで育った!」とよくいうものです。
これは大人になっても変わらず、小腹が空いたりしたら、ちょっとパルミジャーノをかじってみたりというのは、ごくごく普通に見られる光景です。
低脂肪、高栄養素もポイント
さて、このパルミジャーノですが、生乳100%のナチュラルチーズ。子どもにも与えられるから、安心な食材です。脂肪分、コレステロールが低い割には、栄養価高く、プロテインやカルシウムが豊富。ビタミンは、リン、B2ともに豊富に含まれています。そして、イタリアでは、このパルミジャーノをふんだんに使うと、ちょっと「媚薬」の役割も果たします。これはパルミジャーノだけではなく、同じ製法で作られるグラナ・パダーノも同じ。ふんだんにこれらを使った料理は、アフロディズィアカ(媚薬)的な料理だ、という意味にもなるのです。
ちょっといつもに増して、パルミジャーノチーズの分量を増やしてみませんか?
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