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ブラッドレッド・コーンスネークの基本情報と飼育方法…全身が赤い!

今回は、ブラッドレッド・コーンスネークの基本情報と飼育方法をご紹介いたします。コーンスネークの色彩変異の一つである本品種は、全身が赤く、腹部の斑紋が消失しているのが特徴です。飼育の際、容器や温度はどうしたら良いのかチェックしてみましょう。

執筆者:星野 一三雄

ブラッドレッド・コーンスネークの基本情報

ブラッドレッド・コーンスネークの基本情報と飼育方法

撮影協力:SNAKE BITES PRODUCTION

ブラッドレッド・コーンスネーク
学 名Elaphe guttata guttata※2002年から新しい学名としてPantherophis guttatus guttatus も使われている別 名:-英 名:Blood Red Corn Snake分 布:アメリカ合衆国東南部全 長:80~120cm 最大182cm

コーンスネークの色彩変異の一つです。

本品種は、全身が赤く、腹部の斑紋が消失しているのが特徴です。また、同時に斑紋の変異ともいえるかもしれませんが、Diffusedと呼ばれ頭部の斑紋が消失し全身の斑紋も薄くなっていることも特徴とされます。

本品種の遺伝的な本質はよくわかっていないようですが、単純な赤化(エリスリスティック)というわけではないようで、選抜交配の結果に完成した品種であるというのが一般的な見方であるようです。

特に幼体時では頭部の色が白く抜ける場合も多いようです。

またかつて、よく言われたように本品種は多産であるが故に、孵化した幼体が小さく育てにくいというのも特徴です。ただし、最近は他の品種の血を導入することによって、この欠点を少しでも改善はされているようです。

もちろん、赤い色そのものを楽しむことができる品種と言えますが、Diffusedつまり斑紋が極端に薄いという特徴を生かして、他の品種の斑紋を少なくする目的で交配させるために、よく使われます。さらにハイポの血を導入することにより、より一層斑紋を薄くしたりと、さまざまな可能性を持った品種といえるでしょう。例えば「ハイポ・ブラッドレッド・ラベンダー」などとなれば、将来は、ほとんど斑紋がない全身うす紫色のヘビになる、という算段です。

その他の情報はノーマルコーンの項を参照して下さい。

赤っ恥をかかない程度の知識
  • 赤色の発色が強い
  • 腹部に斑紋がない
  • 頭部や体の斑紋が薄い
  • 幼体は頭部が白く抜けている
  • 単純な劣性遺伝ではない
  • 斑紋を薄くする目的で他の品種と交配させる
  • 幼体が小さいため育て上げるのが難しかった
幼体
幼体
画像をクリックすると拡大画像と詳細が表示されます

 

ブラッドレッド・コーンスネークの飼育方法

飼育容器
フタがしっかりとできるプラケース。高さの低いフラットプラケでも可。大きさはよく言われるようにヘビがとぐろを巻いたときの3倍程度以上の床面積があればよい。

温度
特に保温の必要はないが、消化不良をふせぐためフィルムヒーターをケースの下に敷くと良い。繁殖を考えるのならば冬期に12℃程度で3ヶ月くらいクーリング。

照明
特に必要なし

床材
ウッドシェイブなど。新聞紙やクッキングペーパーでも良い。

容器内レイアウト
体全体が浸かるような水容器とシェルターを設置する。


大きさに合わせたマウス。冷凍を解凍したものでよい。

基本的な世話
いわゆるナミヘビの飼育方法
  • 脱皮前はそっとしておく
  • シェルターは脱皮の時のとっかかりになるようなザラザラした素材
  • 幼体が小さいため、小さめのエサを用意する必要がある
  • など
※「飼育の基本情報」および「品種の解説」は「はじめてのコーンスネーク(マリン企画)」と海外サイトを参考にしました。

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