全国の爬虫両生類ファンの皆さん、こんにちは!
先日、沖縄の西表島へ行ってきたのですが、とにかくサキシマハブの多いこと!
で、一緒に行った方が沖縄でハブの研究をされている方でしたので、いろいろヘビの毒に関して勉強して来ました。
今回のCloseUpはちょっと趣を変えて「ヘビの毒」のお話です!


▼毒ヘビいろいろ
一般の方に「ヘビ」と言ったら「があるんでしょ?」などと言われてしまうことが多いのですがヘビの中で特に有名な毒ヘビは2つのグループに限られます。
ひとつはマムシやハブを含む「クサリヘビ科」、もうひとつはご存知コブラの仲間「コブラ科」です。
他にも無毒のグループである「ナミヘビ科」にも一部、毒ヘビが含まれています。

面白いのは、この毒ヘビの二大勢力はそれぞれ別の毒を持っているのです。
つまりクサリヘビ科は主に「出血毒」、コブラ科は主に「神経毒」を主成分とする毒を持っているのです。
「出血毒」は主に血管を破壊する成分の毒です。ですから咬まれると血液が循環できなくなってしまい、組織が壊死してしまいます。
「神経毒」は主に神経を麻痺する成分の毒です。咬まれた場合は呼吸不全などの神経障害が起こります。

毒ヘビを分類するのに毒牙が口の中の前の方にある「前牙類」と口の奥の方にある「後牙類」というのがあります。クサリヘビやコブラの仲間は前牙類、ヤマカガシのようなナミヘビ類の毒ヘビは後牙類です。

また毒牙の構造にも特徴があり、クサリヘビでは牙がストローのように管状になっている「管牙」、コブラでは牙の表面に毒が通る溝がある「溝牙」があります。特にクサリヘビの管牙は普段は折り畳まれており、咬む時に立ち上がる「可動式」になっているのも特徴です。

▼毒の目的
毒ヘビの毒は何のためにあるのでしょうか。これはむしろ身を守るためというよりも「餌を捕らえるため」なのです。ですからもちろん我々人間に害をなすためにあるわけではありません。
実はヘビの毒というのは、本来は「唾液」に由来するものなのです。特に出血毒のヘビに言えることですが、消化液でもある「唾液」を「牙」を使って餌の体内に打ち込み、餌を内側からも消化できるように進化した結果が毒ヘビであるとも考えることもできます。もちろん咬まれた獲物が運動能力を制限されるため、ヘビの捕食にとって毒が極めて役立っていることは言うまでもありません。

また毒は単一の成分ではなく、さまざまなタンパク質によってできています。その中には、今後の医療に役立ちそうな物質も含まれているそうなので、将来、ヘビの毒から不治の病の特効薬なども生まれるかもしれません!!