「イモリ」と「ヤモリ」の違いは?

イモリとヤモリの違いとは?
『イモリ』と『ヤモリ』の違いを皆さんご存知ですか?両爬ファンの方々であれば「もちろん」と即答されることでしょう。 今回は、『イモリ』と『ヤモリ』の違いがわからない方に、見分け方を解説します。

イモリ

ヤモリ
イモリとヤモリを見分ける方法
おなかが赤いのが『イモリ』、赤くないのは『ヤモリ』」 イモリの体色にはわかりやすい特徴があります。☆特徴の違いを表組で比較
イモリの見た目の特徴 | ヤモリの見た目の特徴 |
お腹が赤く、お腹以外は全身が黒い | 全身に鱗があり、大きい顆粒状の鱗が散在 |
尾が側偏している | 尾は側偏しない |
爪がない | 爪がある |
まぶたがない | |
指の裏側が垂直に張り付けくことができるようになっている |
ただ、何よりもイモリのおなかは基本的に真っ赤であることが見間違うことのない識別点であることは間違いないでしょう。

イモリのおなか

ヤモリのおなか
イモリとヤモリはどちらが両生類でどちらが爬虫類か覚える方法
イモリトヤモリはどちらが両生類でどちらが、爬虫類かご存知ですか?イモリは両生類で、ヤモリは爬虫類です。この種類の違いは2つのポイントを押さえることで、覚えることができます。<ポイント1>両生類と爬虫類の特徴を覚える
両生類と爬虫類の違いについての詳細は割愛しますが、イモリとヤモリ、どちらが両生類で、どちらが爬虫類かを覚えるために、「両生類は皮膚呼吸、爬虫類は肺呼吸」という大まかな違いを覚えてください。両生類は皮膚呼吸をするため、皮膚が湿っています。つまり、皮膚が湿っているほうが、『両生類』です。
<ポイント2>漢字表記を覚える
イモリは漢字で書くと『井守』
ヤモリは漢字で書くと『家守』
水の中に棲んでいて井戸を守っているから『井守(イモリ)』
家の中に棲んでいて家を守っているから『家守(ヤモリ)』
この2つのポイントを覚えておくと以下のように考えられます。
「皮膚呼吸をするため、体を湿らせて井戸に棲んでいる『井守(イモリ)』が両生類、皮膚呼吸を行う必要がないため、乾燥している家の中に棲んでいる『家守(ヤモリ)』が爬虫類」
もちろん。この説明は絶対ではなく、両爬には当てはまらない例外もありますが、少なくとも「アカハライモリ(ニホンイモリ)」と「ニホンヤモリ」に関しては当てはめて良いでしょう。特にヤモリは、ハエやガなどの「不快害虫」を食べてくれるわけですから「家守」とはよく言ったものです。
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